見出し画像

解いてみた【千葉県立中学入試】21一次:1-1 き



■noteに書く意味合い、目標

初回に書いてみた。ここを参照!
こどもが問題を解く時にどんなことを考えるべきか?
のスタンスを考えるブログ。わが子へのメッセージのようなものでもある。

■子供時代を思い出す

 父は小学校六年生を栃木県(宇都宮)で過ごしたんだけど、
 母親から、中学受験しないかって何度も薦められたのを思い出しました。

 宇都宮では、大学の附属中学があって、2000年頃の当時は、
 進学実績が(栃木にしては)すごかったみたいです。いまもそうかな?
 父は、なんとなく恥ずかしい+今までの友達と一緒がいい、ということで
 うけたくない気持ちがあったと思います。
 結局、受験はしませんでした。
 小学校では、当時120名くらい六年生がいて、
 4人が受験し、1名が合格していました。

 父は地元の公立中学に行き、けっこう勉強をして、
 宇都宮高校という市内の進学校にいきました。
 そこでは、過半数が附属中の出身で、みんな頭脳明晰という感じ。
 差がかなりあったと感じました。
 当時の自分を振り返ると、中学ではいろんな人がいました。
 いわゆる、校舎の廊下をバイクではしるひと、、少年院にいくひと、、
 天才のようなひと、、
 そんな荒波にもまれた経験が今を活かしているきがしており、
 父は、経験上、なにがなんでも中学受験が重要とは思っておりません。
 でも、こどもが希望したら、支援したいところ。
 はなしはそれましたが、問題を分析していきます。

■1. き:利用可能な木が増える

聞かれていること:資料にある4つの年度について、10齢級から16齢級の人工林の面積の合計の移り変わりを見ると、どんな傾向があるといえるか?
答えるまでの思考ステップ
 1)どんなこたえが求められているかかんがえて、候補を出す
 2)問題の最初や最後の文章から、この問題文の主題(テーマ)を考える
 3)テーマに沿って、データをみてみる

1.どんなこたえをもとめているのだろう?と考える。
 A)面積の合計の推移を数字でいう?
 (つまり、単純に読み取る)
 B)この資料からどういうことがわかるか、いいかえる?
 (つまり、解釈する)
 うーん。Bっぽいけど、まだ自信がないですね。
2.問題の全体から、この文章の主題(テーマ)を考えてみる。
 そもそも、この問題文はどのようなはなしで資料が出てきたんでしょう?
 最初の文章にヒントがあります。
 「資材として利用するために植林していると聞きました」
 はい。まえの問題で、木材は比強度が高くて、
 家づくりにつかうと軽くでじょうぶであることがわかりましたよね。
 その流れで、木材の生産について調べているのです。
 また、「き」のあとに先生がこんなことを言っています。
 「最近では、木材は、まちづくりに多く利用されるようになってきた」
 つまり、家づくりに利用できる木材のことを
 調べていると考えてよさそうです。
 そういう気持ちで問題文を読み返すと、
 問題文の中盤で先生がこんなことをいっています。
 「木材として利用可能な齢級は、10齢級以上が多いそうです」
 問題文にある、10齢級以上と似たキーワードが出ていますね。
 これらの情報から、おそらく、利用できる木材がどのようになっているか
 (増?減?かわらず?)を言ってほしいのかな、
 と考えて、イメージしてみたいと思います。 
3.テーマに沿って、データを見てみる
 まえの問題「か」の【3.それでなにがわかる?】を
 思い出してみましょう。
 再掲します。
 1)から、だいたい8~12齢級の木が多い
 2)から、それぞれの齢級の割合はかわらずに時間が経過している
くわしくはこちら。

これを、利用できる木材について考えてみます。
利用できる木材とは、10齢級以上のものとします。つまり、この部分です。

赤い四角□ このあたりに着目!

すると、5年ごとにグラフの線(右にいくほど下がる)が右に移動していることがわかります。
つまり、5年ごとに面積は増えていっている、となんとなくわかると思います。
つまり、利用できる木材の量が増えている、ということですね。
このままだと、15文字で字数オーバーなので、詰めましょう。
使える木が増える。利用可能な木が増える。など。

長々とかきましたが、結局は思考のステップをおさらいすると以下です。
 1)どんな答えが求められているかかんがえて、候補を出す
 2)問題の最初や最後の文章から、この問題文の主題(テーマ)を考える
 3)テーマに沿って、データをみてみる

■補足:So Whatの大切さ

父は若手時代のお仕事の経験で、ホウレンソウが大事といわれたり、資料で成果報告せよといわれてきました。
かなり若いころはそれもままならず、報告のしかたがなっていないとかなり指導をされました。
それができるようになると、今度は、
言われたことだけやっていればよいわけではないと、
(よく言えば)高次元で怒られるようになりました。
そこで、よくこんなことをいわれました。
「書いてあることはわかるけど、結局目標は達成するの?」
「それってどういうこと?」
「あなたは、何が言いたいの?」
 えっ、見ればわかるじゃん、なんでそんなこと聞くの?
 と思う日々がかなり長かったですが、
 社会人になり13年くらいたったころ、こんな構図に気づきました。

 父 :データを並べて、その内容を説明する
 聴衆:自分たちの意思決定をどうすべきか情報が欲しい
 (意思決定にどうつながるのかまで言ってほしい)
 ※聴衆の目的は、相手によってことなります。

これは、プレゼンター(父)とオーディエンス(聴衆)の
コミュニケーションギャップです。
オーディエンスは、このまま続けると、
なにがいいたいんだろ?と思ってしまうことがあります。

 そこで、行動を変えてみました。
 データを並べて事実の結果を述べるにプラスして、
 結局、組織目標やチームの目的からみたときに
 どういう意味を持つのかを添えるようにしました。
 これは、いわゆるSo What(それで、何?)を加えてみた、のイメージです。

 そうすると、周りの評価は180°変わってきました。
 「言いたいことはわかりました。そのまま進めてください」
 「父の資料をそのまま幹部向けの資料に使おう」
 「父に資料を見てもらってください」など。 

 同じことを言っているつもりなのですが、
 まわりからすると、言ってほしいことまで言ってくれるようです。
 合っているかどうかよりも、まず意見を発信することが大事なようです。
 そうすると、父のいうことが周りに伝わるようになったかんじがして、
 仕事がしやすくなりました。

 日常生活でも、事実は事実として受け止め、一次情報として大切にする
 そんな一方で、「それできみは何が言いたいのか?」
 「もともとやりたかったことはできたのか?」
 やんわるつたえられるようになると、
 生きやすい世の中になっていくかなと思います。


いいなと思ったら応援しよう!