解いてみた【千葉県立中学入試】21一次:1-1 2か 文章を構造化する技術/計算をまじめにやらない技術



■noteに書く意味合い、目標

初回に書いてみた。ここを参照!
これは、柏の葉にすむ保育園児の父が、
中学入試について早すぎる研究を開始し、子育てに生かすための記事。


■か(ア):×

聞かれていること:正しいか、誤りか、判断できないのかを決める。

答えるまでの思考ステップ
1.まず、判断しなきゃいけないことを分解しよう。
 こういうちょっと長い文章の正誤を確認するときは、
 分けて考えるのが良いです。
 ビジネスの世界でも、そうですよね。
 "問題を分離しましょう"ってよく言いますよね。

 分解の考え方はこんな感じです。
 例として、資料15のグラフと、アの文章を見てみましょう。

資料15(自作)
アの文章

アの文章は、かなりまとめていっているので、ちょっと複雑ですね。
ばらしてみましょう。
1)どの年度も、農業の加工販売額が漁業の加工+直売販売額の2倍以上。
2)どの年度も、農業の直売販売額が漁業の加工+直売販売額の2倍以上。
3)年を追うごとに、農業の加工販売額が増加している。
4)年を追うごとに、農業の直売販売額が増加している。
5)年を追うごとに、漁業の加工販売額が増加している。
6)年を追うごとに、漁業の直売販売額が増加している。

6個も言っているんですか!?と思えるかもしれないんですが、
そうなんです。
書きだしてみると、スッキリしますね。
文章にすると長いですが、イメージとしては、このようなかんじです。

1)と2)

1)と2)の分解イメージ

3)から6)

3)から6)の分解イメージ

 これで、分解はできました。

2.なにがわかれば答えを書けるか考えてみる。
 さて、ここで、答えが出るための条件はどんなものでしょう?
 簡単なのは、×の場合です
 間違いが1個でもあれば、×と書けます。
 次に簡単なのは、△です
 「そこまではいいきれないよ!」
 とツッコミができるものが、1個でもあれば、△と書けます。
 大変なのは、〇です。全部確認して、OK!って思えないといけません。
 と、いうことで、間違いや、ツッコミポイントを探していきましょう。

3.ツッコミをしてみる。
 "毎年増えている"という言葉がありましたが、
 目に見えて漁業は下がている年がありますよね。
 平成27⇒28年のところです。
 漁業の加工額が、へっていますね。これは5)のところですね。
 5)が間違っていることがわかりました。
 よって、こたえは、×です。

まちがってるとこ。

 ねんのため、全部確認してみると、このような感じです。

チェック表 これ全部見るのは大変ですね。

実は、1)と2)は見間違う可能性があります。
以下のグラフをパッとみてみましょう。 

農業と漁業のグラフ

漁業のほうが販売額が大きいように感じてしまうかもしれません。
しかし、縦軸の数字が一ケタ違います。
一つ一つの文章、数値に目がいってしまいがちですが、俯瞰して見ることが重要です。
ここでの俯瞰は、「このグラフは、何のグラフだろう?縦軸は?横軸は?」
というものです。

もし、素直に縦軸のケタをそろえると、こうなります。
農業のほうが大きいのは、計算するまでもないですよね。

縦軸をそろえてみた。漁業のほうが額が小さい。

■補足:文章が長い。もしや、全部読んでいられないのでは?

中学入試問題は短い時間にたくさんの答えを出す必要があるので、
 6個全部チェックする時間はないと思います。
 間違いを見つけたら、それをしっかり確認しておわり。
 なぜなら、ひとつ間違っていれば、×とかけるのですから。
 答えが出たら、次の問題に行ってしまったほうが良いかと思います
 もし気になるからといって、他の5つを見て時間を使ってしまい、
 他の問題を見る時間がなくなっちゃうほうがもったいないと思います。
 きになるようなら、ひととおりおわってから、戻ってきましょう。

 とはいうものの、まだ入試問題の研究を始めたばかりなので、
 考えは変わるかもしれません。
 意見があったら、いただきたいと思います。

■か(イ):〇

イの文章をみてみましょう。

イの文章。さっきよりは短い

これも、ややこしいですね。
分解しましょう。
こんな感じです。

きかれていること。

1事業体当たりの販売額は書いてありませんでしたが、
事業体の数は書いてありますね。(資料16)

事業体数(資料16似)

販売額を事業体の数で割れば、1事業体あたりの販売額になりますね。
よって、計算すべきは以下の内容です。

計算式。しかし、計算はしない。

これをまじめに計算すると、時間のロスになっちゃいます。
どの答えが大きいか、予想できないか、考えてみましょう。
この割り算は、割られる数と割る数の2つの数字でできていますね。
2つの数を比べて、1より大きい答えになるかどうか、考えてみましょう。
漁業の加工だけ、1より大きそうですね。

1つだけ、割る数のほうが小さいことに気づけるかがポイント。

イのは、加工をする漁業の1事業体の販売額が最も大きいとありますので、
これは合っていそうです。よって、〇となります。

計算式は作るけど、計算はまじめにしないってところがポイント!
ながくなったので、このへんで。

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