[再編]東大の先生!超わかりやすくビジネスに効くアートを教えてください!(著者 三浦俊彦)
読む目的
アートをビジネスに効かせるとはどういうことかを知る。
1日目 いま流行りの「アート」って何?
アートの役割はいまある概念を壊す工夫であるので、別に美しい必要はない。驚きを与えて人の価値観を揺さぶるものであれば、アートとしての価値は高い。
いまビジネスの世界は明らかに革命期に入っている。新しいパラダイムにシフトしないといけなくなる。
パラダイム理論:改善期と革命期を交互に繰り返している。
改善期:枠組みの中でやり方をバージョンアップしていく段階。
革命期:枠組み自体を飛び出して新しいやり方を見つける段階。
イノベーション:機能不全を起こしている古い常識を壊して、新しい常識を確立すること。
パラダイムシフト、イノベーションはビジネスに限らず、政治でも教育でも必要になってきている。その打開策のヒントがアートにある。
デザインは人の生活に入り込むもの(実用的)、アートは人の生活とは切り離されたもの(非実用的)。
アートの領域では、アーティストにとっても鑑賞者にとっても作品自体が目的。デザインは対象物をより魅力的にするための機能の1つ。
ビジネスにおけるデザインは、ユーザーを喜ばせるという意味では必要不可欠だが、新しいパラダイムを着想したり、企業独自の世界観を訴えかけたりする時はアートの要素も必要。
教養としてのアートの効用:教養を示せば信頼が得られるという文化的なメリットがある。文化的な人間として備えておくと有利。
刺激材としてのアートの効用:自分の常識を少しずつ入れ替えていく。
脳が刺激を受けるほど引き出しが増えていき、脳の柔軟性と視野の広さが鍛えられる。
多くのアートに触れて、未知の体験を繰り返しながら新たな性質のタネをたくさん蒔いておけば、それがいつかどこかで発現して仕事に役立つ可能性は大いにある。
人生の本番としてのアートの効用:鑑賞や創作行為を通じて自分に意識を向ける。
能率第一の人生は、手段と目的の連鎖でゴールが見えない。アートはそれ自体が目的で行き止まりなので、自分を見つめざるを得ない。
アートに触れる魅力は一言で言えば、現実から分離された世界をじっくり味わえること。
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