【歴女?かしるい 番外編 知識のアップデート?】
足利学校に来るたび不思議とおじいちゃんが教えてくれた朱熹(しゅき)さんの言葉が浮かぶ。孔子さんの言葉じゃないとこがわたしらしい。
朱熹さんは朱子学(儒学の新しい版)のご先祖さん。孔子さんの教えを発展させた人。その朱子学を江戸幕府が朱子学っていいよねってフォローしたもんだから結果今の日本でも色濃く影響を残してるっていうもの。
これ以上は話がそれちゃうからやめるけど、朱熹さんの言葉っていうのは、これ。
少年老い易く学成り難し
一寸の光陰軽んずべからず
いまだ覚めず池塘春草の夢
階前の梧葉すでに秋聲
少年易老学難成
一寸光陰不可軽
未覚池塘春草夢
階前梧葉已秋聲
これもおじいちゃんの部屋に貼ってあった。
ざっくり言えば、若いとまだまだ時間がいっぱいあって勉強も一生懸命じゃないけど、時間なんてもんはあっというまに過ぎちゃうよ、ほっとくとおじいちゃんみたいに年とって結局は何も学べないことになっちゃうから今のうちに勉強とかやりたいことは一生懸命やっとけよ。
ということかな笑。意訳ではなく異訳になってるかも。
どっちにちしてもわたしは耳がいたい。
今回改めて朱熹さんを調べてみた。今ではこの文章は朱熹さんのじゃないらしい。びっくりした。
観中中諦ってどなた??
京都の相国寺の僧侶だったらしい。
日本人が作者だったの?
長年そう思っていたことが、そうではなかったという衝撃。知識のアップデートを怠ってきたわたし。
なんかびっくり過ぎてこれ書いたけど、この話ってもうみなさんのなかでは普通のことなんでしょうか?
ま、作者は誰であれ、わたしはこの文章がおじいちゃんの部屋に貼ってあったなぁという思い出を大切にしたいのです。
おじいちゃんありがとう。合掌。
...っていうお話。
🍙興味のある方はWikipedia「観中中諦」の外部リンクの「朝倉和「少年老い易く学成り難し」詩の作者は観中中諦か」から論文が読めるようです。
撮影場所:足利学校
Photo by かしるい
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20160205