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【インバウンドの弊害】

列車の指定席
実際は席ではない降車口の空間
この空間この場所をなんていうんだろう

わたしはそこに乗っていた
列車が走り出してから何度も何度も
この空間と指定席をつなぐドアがあいた

えっ?わたし?と思ったが
わたしは降り口の近くにへばりついてる
センサーが感知するはずのない空間

なんで?と思ったら
観光客が指定席のドアの前に突っ立っていた

何度もドアが開閉しているのに何とも思わないんだなと国民性?とやらを感じた

まぁ隣国の方に何を期待しても無駄だと思っているけど

翌日、降車口の脇では寝袋に入ってごろんと床に寝ていた観光客がいた


バスに乗った
大きなスーツケースがあの狭い空間に
ぎゅうぎゅうに置いてあった

座席では異国語のオンパレード

この土地で生まれ育った年老いた人たちは
必死に手すりにつかまっている

何かがおかしい

禁止しろ!拒否しろ!乗せるな!
バスはライフラインだ!
心のなかで叫ぶ

ん〜っ、すごい世の中になったもんだ


…っていうお話。

[投稿にあたりfeaturecompassさんのイラスト・写真を使用させていただきました。ありがとうございます。]

20240725

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