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2024年の本と雑誌(頭木弘樹)

 2024年に、書いた本、編んだ本、共著、参加させていただいた本について、ご紹介させていただきます。
 また、雑誌についても、一部をご紹介させていただきます。
 今年も本当にありがとうございました!

書籍

◉2月
『口の立つやつが勝つってことでいいのか』(青土社)
 初エッセイ集です!
 今年はこれを出すことができて、とても嬉しかったです。

◉3月
『ケアする対話 ──この世界を自由にするポリフォニック・ダイアローグ』(横道 誠、斎藤環、小川公代、村上靖彦共著 、金剛出版)
 
横道誠さんのおかげで参加させていただけた本!

◉4月
『イライラ文学館 ──不安や怒りで爆発しそうなときのための9つの物語』(毎日新聞出版)
 最新のアンソロジーです!
 今年は前作のアンソロジー『ひきこもり図書館』が、ハン・ガンのノーベル文学賞受賞で、連続して増刷になりました。
 こちらもノーベル文学賞受賞のル・クレジオの作品が収録されています。

◉4月
『決定版カフカ短編集』(新潮文庫)
 今年はなんといっても、カフカ没後100年
 こちらは編書です。

◉5月
『カフカ断片集』(新潮文庫)
 長年、出したいと願っていた、カフカの断片集をついに!
 ぜひ読んでみていただきたいです!
 こちらは翻訳も私です。

◉6月
『こどもに聞かせる一日一話2 「母の友」特選童話集』(共著、音館書店)
 宮古島の昔話の再話を、定期的に「母の友」に書かせていただけるのが、私の大きな楽しみでした。休刊が本当に残念です……。

◉8月
『終りに見た街/男たちの旅路 スペシャル〈戦場は遙かになりて〉 山田太一戦争シナリオ集』(編集・解説、国書刊行会)
 今年も山田太一先生のシナリオ集を刊行できて、本当によかったです!

◉9月
『10代からの文章レッスン ──みんなどうやって書いてるの?』(共著、河出書房新社)
 多数の方との共著で、私は、自分のことについて書く難しさについて書いています!

◉10月
『365日の絶望歌詞集 ──明けない夜に読む』(監修、祥伝社)
 これは監修した本です。編集者さんが作った本で、その情熱が素晴らしいです!

◉11月
『カフカ俳句』(中央公論新社)
 これも念願の本です!
『カフカ断片集』より、さらに短いカフカの言葉が集めてあります。
 1行カフカです!


雑誌

 雑誌も主なものについて少し。

『現代思想』2024年1月臨時増刊号 総特集*カフカ 没後一〇〇年
 川島隆先生との対談

『ユリイカ』2024年4月号 特集=山田太一
 岡室美奈子さん、長谷正人さんとの対談、山田太一主要作品解題など

『群像』2024年5月号
 エッセイ

『波』2024年6月号
 『決定版カフカ短編集』『カフカ断片集』両作品の紹介

『現代思想』2024年9月号 特集=読むことの現在
 市川沙央さんとの対談

『群像』2024年9月号
「こころをからだで読む」

『波』2024年10月号
 カフカ、マルケス、安部公房の関係について、そして『カフカ断片集』の紹介

◉『ユリイカ』2025年1月号 特集=ハン・ガン ―傷を照らし、回復を導く灯……ノーベル文学賞受賞記念
 おこがましいことながら、こちらにも参加させていただいています。

連載開始

スタジオジブリの小冊子『熱風』で「山田太一といっしょに山田太一ドラマをすべて見る」を毎月連載 2024年5月号から
 6年間の山田太一全作品インタビューをこちらで書かせてもらえることになりました!

読書エッセイ「ほのあかり文学館」の連載を『しんぶん赤旗』で 隔月で開始し毎月に 2024年5月から
 読書エッセイもやってみたかったことで、好評でほっとしました。

文學界』で「痛いところにみえるもの」を毎月連載 2024年9月号から
 痛みはとても大きなテーマで、がんばって取り組んでおります!
 ・痛い人
 ・痛い人のそばにいて、その痛みを少しでもわかってあげたい人
 には、ぜひお読みいただきたいです。
 痛い人と痛くない人のあいだに置いてもらえる本を目指しています。

連載継続

◉WEBみすず「咬んだり刺したりするカフカの『変身』」

 カフカの『変身』を新訳しながら、超スロー・リーディングする、隔月連載です!


ラジオ

 今年もNHK「ラジオ深夜便」で『絶望名言』のコーナーを続けさせていただきました!

 放送後は、NHK「読むらじる」にも掲載していただいています!


 みなさま、どうか良いお年をお迎えください。
 2025年もどうぞよろしくお願いいたします!


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頭木弘樹
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