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休職という選択肢


ツラかったらとりあえず休む

会社からクビを宣告されて絶望的な気持ちに陥れられていても、
ここで負けるわけにはいかない、諦めるわけにはいかないと
気を張り詰めて、力を振り絞って出社し続ける人もいます。
私もそうでした。(途中まで)

私は、会社の横暴になど負けない!
平気な顔して出社し続けてやる!と
頑なになっていましたが、
朝、頭痛や吐き気に襲われるようになり、血便も出るようになって
とうとう休まざるを得なくなりました。

ここは張り合ってもあまり意味ないので、
辛くなったら無理せずサッサと休みましょう。
無理しても体調が悪化するだけです。

「風邪や病気などではないから休んだらイケナイ」
「気持ちがツラいから体もツラくなってるだけなのに休んだらイケナイ」
「しんどいけど、どこか悪いわけではないから罪悪感があって休めない」

どこまで真面目なんでしょうか笑
命に見合うだけの対価をもらっているならともかくとして。
それに会社から一方的にいらないと言われたんですよね?
いらない人間が休んだところでどうということはないでしょう。
そんな会社に律儀になる必要もありません。

心と体は一体です。
心でも体でも、しんどくてツラかったら休んでいいんです。
むしろ、風邪などは寝ればすぐ治りますが、
心や脳を病んで重症化してしまったら、簡単には治らなくなってしまいます。自律神経失調症もひどくなると容易には治りません。
強いストレスが長期間続いたり精神を病むと身体まで蝕まれていきます。
だからひどくなる前に休みましょう。

最初は有給を使って、普通に体調不良で休めばいいと思います。
(有給がなかったら減給されるのを覚悟で休んでください)
3日以上休むと、おそらく会社からも言われると思いますが、
病院を受診して病状などを報告しなければならなくなると思います。


心療内科を受診しよう

先ずは内科を受診してもいいですが、
明らかに精神的なものだと思いますので内科では解決しません。
内科だと頭痛薬や胃薬を処方されるだけです。
良い内科医であれば、精神科の受診を勧めてくれるかもしれませんが、
最初から心療内科に行った方が話は早いです。

休職診断書をもらって会社に提出しよう

心療内科を受診すると、あなたの状態にもよりますが、
必要であれば医師が「休職診断書」を出してくれ、会社を休むことを勧めてくれます。
休職診断書を提出されたら、会社はその従業員を休ませなければなりませんから、何も心配することなく会社を休むことができますので、これがけっこうな精神安定剤となります。
毎朝 会社へ電話やメールをする強いストレスから解放されます。
休職診断書も郵送で送ればいいので、会社に行く必要はありません。

ただ休んでいても、会社からは連絡が入るかもしれません。
いつまで出社するのか(しないんだけどさ…)
引き継ぎはどうなってるのか
解雇理由証明書にサインして提出しろ
とか云々。。。

会社からのメールや電話には出といた方がいいので
そのたびに吐きそうになりますが、
家で寝ていられるだけまだマシです。

会社と争うと決めてる人は、体調が良ければ、
まだ見つかってなければ弁護士探しをしましょう。
これも罪悪感を感じることはありません。
お医者さんから『病状を快くするためには、原因となっている会社へ行かないことが必要』というお墨付きで休んでいるので、
会社へ行かないことで体調が良くなっているのですから
家で何をしてもいいですし、少しくらいなら外出したっていいのです。
会社へ行くことで悪化する心の病気なのですから。

できるだけ早く弁護士を見つけ、
できれば退職日(強制解雇日)よりも前に、会社へ地位確認を求める通知を送ってもらうようにしましょう。
出来ればあなたからも、解雇理由証明書が出てる出てないに関わらず、退職する意思がないこと・雇用継続を希望することを、解雇日前に会社に明言しておいてください。(メールで履歴が残るように)

傷病手当金の申請をするといい

有給が足りなければ傷病手当金の申請をしましょう。
3日以上休むと、4日目からの欠勤は傷病手当金を受給できますので、
有給が足りないようなら、あなたが加入している健保へ傷病手当金を申請しましょう。
ちなみに退職日(資格喪失日の前日)まで健康保険の被保険者期間が継続して 1 年以上あることが必要です。

傷病手当金はお給料の2/3程度が支払われます。
書類さえ整えておけば、後から申請することもできます(確か申請期限は2年だったと思います)ので、病院からもらう書類と、会社からもらう書類をそれぞれにお願いしておきましょう。会社には郵送で、病院へはある程度体調が良くなってからもらいに行けばいいでしょう。会社へは弁護士経由で送ってもらってもいいですね。

傷病手当金があれば、会社から通告された退職日まで、生活費を心配することなく休むことができます。2/3ですけど。
それと通告された退職日以降も、体調不良で休んでいるので、
「解雇は無効という主張をしているんだから出社しなくちゃいけないんじゃないか」と悩まなくて済みます。
行ったところで追い返されるだけですけどね笑
基本的には、会社から「解雇は取り下げる」とか「出社するように」とか言われない限り出社しなくて大丈夫です。

傷病手当金の注意点

傷病手当金に関して2つ注意点があります
ひとつは、会社と争わない、もしくは会社と争うけれども金銭解決を望んでいて復職は望まないという人で、
失業手当の支給を受けず※(あるいは受給延長の手続きをして)傷病手当金を解雇後も受給し続けたい、もしくはその可能性があるという人は、
退職日(強制解雇日)に会社へ出社してしまうとその時点で傷病手当金受給資格がなくなりますから、気をつけてください。
退職後も傷病手当金をもらい続けるためには、退職日に労務不能である必要があるのです。
なので傷病手当金を解雇後も受給し続けたい、もしくはその可能性があるという人は、最後だからと無理して出社してはいけません
会社から要求されても具合が悪くて行けないと言って行かなくていいです。
 ※失業手当と傷病手当金は併給することはできません

ふたつめは、会社と不当解雇を争い復職したいという人は、
退職日(強制解雇日)以降分は傷病手当金を申請しない方がいい
です。
申請すると、解雇無効を争っていながら働ける状態ではなかったということになりますから、解雇無効の判決を得ても、傷病手当金を受給している間のお給料は発生しないからです。
2/3の傷病手当金よりも、会社から満額払ってもらったほうがいいです。
それに傷病手当金を受給していると、受給している間は仮処分申立で仮払いが認められることもありません。仮払いを申立てない人は関係ないですけど。
(この辺りの訴訟中の生活費の工面の仕方はまた別途投稿します)
また、『いつでも復職できる準備がある』という姿勢で望んだほうが、裁判官への心象もいいと思います。

もしくは不調が長く続くようであれば、傷病手当金を受給しながら、精神障害を患った原因は会社の不当解雇にあるとして慰謝料請求してもいいです。そこは状況は人それぞれだと思いますから。
私の場合は体調不良はわりと長引きましたが、一刻も早く復職したかったので、いつでも復職できるというテイで訴訟を進めていきました。
それでも裁判は時間がかかりますから、その間ゆっくり休めます。
突然会社から和解で解雇を取り下げると言われたら、すぐ出社しないといけなくなりますけどね。


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今日のメインの内容はここまでです。
以下では私のケースではどんなだったかを少しお話ししますので、興味がある方はどうぞ^^


私は会社では従業員代表を務めていました。
ある時会社の総務から特別条項へのサインを話し合いもなく要求され、サインするには会社との話し合いが必要だとサインを拒んだところ、数日後にいきなりクビを宣告されました。
従業員代表であったこと、サインを拒んだことを疎まれて、あるいは見せしめという目的もあったのでしょう、
「あなたは会社にとって都合が悪いから」と突如クビになったのでした。
私の直属の上司にも一切知らされていませんでした。

表向きの解雇理由は、
企業収益の悪化、勤務態度不良や協調性の欠如があった、といった理由が掲げられていました。もちろん全部ありもしない嘘です。
解雇理由証明書にもたくさんの嘘が並べ立てられ、
中には、解雇を通告した上司のミスで発生した損失を、私になすりつける内容まで書かれていました。

会社は私をクビにした後、会社にとって都合のいい新しい従業員代表を立て、特別条項を締結するつもりでした。(実際そのようにされてしまいました)
ついでに自分のミスもコイツになすっちゃえ、というセコさ。
すでに私のせいにして取締役へ報告していたのかもしれません。

こんな卑怯なやり方で私を排除し、従業員全員の権利を奪うとは。
怒りで頭がおかしくなりそうでした。
従業員のほぼ全員が、これ以上の残業はしたくないと言っているのに、、、
ずっと長時間残業が常態化して問題となっているのに、、、
鬱になって辞めていった人や、病気になって入院してしまった人もいるのに、、、
せめて話し合いくらいしようよ、、、

解雇理由について説明を求めても拒否、
退職は決まったものとして進められていきました。

具体的には、
解雇予告通知を受けたその日のうちに解雇理由証明書を請求。
1週間後、解雇理由証明書をもらう。
即日、雇用継続の意思を伝え、納得できないので理由の説明を求める。
しかし無視され続け、かたや私の体調は悪化していき、
17日後から欠勤、21日後から休職、
25日後には弁護士から会社へ通達が届きましたが無視され、
31日後にそのまま退職扱いとなりました。

私は解雇日以降まで普通に出社し続けようとしていましたがちょっと無理でした。
怒りと不安から夜まったく眠れず、
解雇通告から2週間ちょっとでギブアップしてしまいました。
代表のくせに情けないですね。。。

そしてこの後、反撃が始まります。
それは予想以上に難航し長期にわたって行われていくことになるのです。

 〜つづく〜

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