幾度もの夜を越えて
それぞれの夜の過ごし方があって。
それぞれが闇を抱えていて。
それでも朝はやってくる。
natunatunaさんという絵描きをやっている知り合い(というとよそよそしく聞こえるが)の個展を見に行ってきた。彼女は、ほぼ毎年、夏にカフェで作品展を行なっているのだ。
普段はわたしが住む地域とは遠く離れた地で絵描きとして生活しているため、年に一度、彼女が在廊する日をねらって会いにゆく。
作品はもちろんなのだけど、彼女と会って話をするのも毎回の楽しみにしている。
作品についての話、近況報告、好きなアーティストの話、仕事についての話など、多岐にわたって話をする。(彼女は引き出し上手だ)。
会話するなかで、気付いたこともある。
それは、タフになったということ。
自信はないけど精神的にタフになった。
わたしは、自分で言うのもなんだけど、繊細なほうだ。ちょっとしたことで傷つくし、落ち込みまくるし、気にする。
だが、最近思う。いつの間にか、立ち上がる方法を知ってる。無意識にでも、前に進めてる。
彼女はとても喜んでくれた。
わたしも、嬉しかった。
個展の感想に対して「血の通ったことば」と言ってくれてたのも、嬉しかったんだ。