20171216 / 完全なQ体

頭の周りをジグザグに光の粒が降りてきて、よく見ると雪であったと気づく。

初冬の町をあてどもなくふらついていると、いつの間にか、おれの頭は枯葉でいっぱいになって、

その中を、おっとりした大型犬と子どもが、ガサガサと音を立てて泳いでいく。

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季節は自らを死に追いやりながら廻転するレミングの群れだ。

それら喪失の重量と釣り合うだけの情緒を、おれは求める。

真綿のような初雪は、凍てつくアスファルトの上で行き倒れたカマキリへの手向けであろう。

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この枯れ葉がどこから降ってくるのかを、おれは知らない。