散歩 / すこやかありさちゃん

夜の病院から
目的地もなく歩く
とぼとぼ歩く
街灯に照らされた木
赤の枯葉が ひらりと舞う
それを 目でゆっくり追って
地面に落ちた枯葉を
バリッと踏み潰す
秋の突き刺す寒さが
ぼくの心も容赦なく突き刺す
寒い

病気がどうとか
この先がどうとか
アイツがどうとか
なんだか知らねって感じ
煙草を吸って
カルピスを飲んで
道端にゲロを吐いた
なんて悔しい人生なんだ
鼻水と涙にまみれて
とぼとぼ歩く
今日も明日も
この病院から