日帰り / 涅槃厨

(砂利の音、砂利を踏んだ時になる音、
を鳴らす人。)(鳴らす人が、いること。)
(鳴らす人がいることを、証明すること。)
バッタを、手で、掴んで、(手で掴んだことを)
もう十分自由を奪って、奪ったので、
すみからすみまで、みまわしたので、
指を離したら、(川の水が流れる音)
ひとりでに、バッタは、跳ねていった。

(雨、が降ったら、雨が降ったら、
良かったのに。)(想像の中の雨は、
気持ちがいいから。)太陽が、強く
照ら、す。
遠くない?と(大きいリュックサックの中に、
何入れたの?お菓子が多いけど、大丈夫?必要な
もの、忘れたりしてない?)(歯磨き粉が、無い。)子供が言う。子供が、(旅のしおりも)
暇な、車の中、
ニワトリみたいなにおいがする車の中、
喉が渇いて、喉が渇いたから、
スポーツドリンクに手を伸ばして、手を伸ばして飲んだ。ガム、お父さんがよく噛んでいる
刺激の強い。
ホワイトノイズ、占い師。

カマキリを、手で、掴む。カマキリを。
(指で、首のような部分を、掴む)
もう十分自由を奪って、自由を奪ったから、
すみからすみまで、みまわして、(さようなら)
指を離した。原っぱで、(さようなら)
長く育った、雑草。は長く、育っていた。
雑草。(さようなら(今度は、優しく言う。))

ホワイトノイズみたいな、皮膚の感覚。お祭り
のような肌の感じ。
朝と昼。晴天。朝、と昼。涼しさがほしくて、
川の方に向かう。妖精、はもういないけど。

掻きむしった皮膚は荒れて、脂が、滲む。
赤くなる。
皮膚。ひ、ふ。
(朝って、体だるくない?)と。
と。