私の中ではゆるく変な漫画No.1漫画 石川優吾 著『カッパの飼い方』感想
最近、『恐竜の飼い方』の感想記事を書きましたが、ふと似た漫画を読んだなと思いおこしていると『〜の飼い方』で有名な漫画を思い出したので、感想記事を書いてみようと言う感じで書いてます。
小学生とヤングジャンプ
小学生のとき、少し賢しらだったのでコロコロやボンボンを読んでいる同級生を少し下に見ていてもその様を隠せていると思っていたクソガキでした。そうは言っても読んでいたのはやはりジャンプ、マガジンくらいで親に床屋に連れて行った際に置いてある分を読んでいた感じでした。時折、置いてある分を全て読んでしまうことがありましたが、たまにヤングジャンプを読んでいたものです。その中で一番好きだったのが『カッパの飼い方』でした。大人になって金銭的に余裕ができて電子化されたので、最近少しずつ買い集めているところです。
かなり思い入れがあるけど全部は読んでないと言う奇妙な関係でどう表したものかと言うことで思いでを少し書きました。では次段落から感想に入っていきます。
カッパはペットショップに置いてある
こんなナレーションを1ページ3コマで説明しながら、どんな物語かという設定の説明するのが神がかっていますね。カッパが日常にいて、その理由と歴史が語られた上で主人公が子供の頃に河童を買っていたこと、そして就職して一人暮らしを始めて余裕ができて河童を買うことをなるまでを一話で描くのですが、なんかそれだけがとてもエモいです。
結構設定が細かい
河童の生態の設定が細かくく、どれくらい細かいかというと、河童一種類なので最近はやりのダンジョン飯の10倍くらい詳しいです。時に犬、猫の飼育本かなと思えるくらい詳しいので読み進めると本当に河童がいるのかなと錯覚してしまうほどです。それだけにノラの河童の話は心に痛みを覚えます。
カッパの生態に関しては相撲が得意というのが序盤のギャグでかなり冴えています。散歩中であった犬をすくい投げしたり、飼い主も投げて飛ばしてしまうので教育が大事とか河童ならではだよねと妙な納得と投げ飛ばれるコマの淡々とした感じいつもここからとかそういう言う感じの雰囲気でクスッとした笑いがこぼれてしまいます。
飼い主のほうの人生も見どころです。サラリーマンの方なら共感することが多く、間違って自分も河童飼っていたかなとなってしまします。河童の散歩の途中、このフレーズだけで面白いんですが、犬友のような散歩グループから出会いが生まれたりして、俺も河童を飼えばという願望を抱いてしまいます。
『三丁目の夕日』みたいな雰囲気がいい
高度経済成長期の日本が舞台で、物語やドラマ、映画などでは、過去が美化されることがよくあります。高度経済成長期は、多くの人々にとって希望と活力の時代として描かれることが多く、そのような理想化されたイメージに引っぱられているのかもしれませんが、本当雰囲気がいいです。