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きつねの本棚(小説・絵本)

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読んだ小説について書いた記事のまとめ置き場。生きているうちにあとどれくらい本が読めるだろう。とはいえ考えても仕方ない。「始まりはいつも今日」なのだから。
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記事一覧

P・ジェリ・クラーク『精霊を統べる者』

エジプトを舞台としたファンタジー、というのは今まで読んだことが無かったのだけど、それに加…

傘籤
4か月前
40

SFアンソロジーが好き

先日、代官山の蔦屋書店で開催されたSFカーニバルというイベントに行ってきた。参加するのは初…

傘籤
5か月前
62

間宮改衣『ここはすべての夜明けまえ』

ひらがなを文章全体に行きわたらせることで生まれる効果。それはより感情的に想いを伝えること…

傘籤
5か月前
44

ゲームブック『死のワナの地下迷宮』で遊ぶ

ゲームブックとは、通常の小説とは異なり、読者自身が主人公となり、物語を進行させていく本の…

傘籤
5か月前
35

「#私の最愛日本文学10選」を生成

以前「#私の最愛海外文学10選」というタグをもとに自分なりの海外文学10作品を選んでみるとい…

傘籤
6か月前
63

『ノルウェイの森』再読

学生のとき以来久々に読んだ。 むかしの私はこの小説に対してどんな感想を抱いていただろう。…

傘籤
7か月前
69

きつねが出てくる好きな絵本10選

宮城県には「宮城蔵王キツネ村」というきつねがいっぱいいる動物園がある。園内は広大で、多くのきつねが放し飼いにされており、あっちを向けばきつね。こっちを向けばきつね。きつね。きつね。きつねだらけだ。フサフサもふもふのきつねたちが目の前を通り過ぎ、餌をあげたり、抱き上げたりするスペースも用意されているきつね好きにはたまらない場所「キツネ村」。私が以前訪れたのは夏真っ盛りの時期で、暑そうに日陰で寝転がる狐(こ)や、餌を求めて寄ってくる狐、人の方にはぜんぜん近づいて来ない狐など、いろ

はじめて読む『源氏物語 下』角田光代訳

角田光代訳『源氏物語』を読み終わりました。下巻は、光源氏の息子として育てられながらも、女…

傘籤
8か月前
52

はじめて読む『源氏物語 中』角田光代訳

角田光代訳の『源氏物語』中巻です。ちょっと時間がかかりましたが読み終わりました。 前半は…

傘籤
9か月前
57

はじめて読む『源氏物語 上』角田光代訳

さて、いわずとしれた日本文学における古典作品『源氏物語』です。 この度、角田光代による新…

傘籤
9か月前
107

奇書だらけ

【新日本三大奇書総選挙】を知っているだろうか。 昨年10月ころ、X(旧Twitter)で使われてい…

傘籤
10か月前
49

My Book of the Year 2023

観測史上初となる猛暑日が続いた夏もとうに過ぎ去り、気づけば大晦日。今年もそろそろおしまい…

傘籤
10か月前
112

ジェイムズ・ラヴグローヴ『シャーロック・ホームズとサセックスの海魔』海物語で確定…

感想:いあいあ 『シャドウェルの影』『ミスカトニックの怪』に続くホームズ×クトゥルーのパ…

傘籤
11か月前
42

「#私の最愛海外文学10選」を生成

最近「#私の最愛海外文学10選」というタグをよく見かける。X(旧Twitter)で流行っているタグらしく、色んな人の10選を眺めていると読書欲が湧いてきて楽しい。相互さんもこれについての記事を書いていて、読んでいたら自分もやりたくなったので便乗してみることにした(下記リンクが参考にさせていただいた方の記事です)。「文学」の定義は人によってさまざまなので、ここではとりあえず「日本以外の国の言葉で書かれた小説」くらいのゆるい基準で選んでいます。なのでジャンルはてきとー。まあ偏って