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夢を叶える子どもに育てる親の条件

小さい頃に天才と呼ばれていたり、競技会で良い成績を納めていた子が中学生になると伸び悩んだり、そのスポーツを辞めてしまったりすることはよくあることです。

将来、子どもの夢を応援できる親力をつけるために1番大切なことは親のマインドセットです。

長期間にわたるジュニアアスリートとの毎日を大事にして、10年後に後悔することのないマインドセットの仕方や子どもへの対応の仕方を解説します!

ジュニアアスリートを育てていくために重要なこと

1.人は失敗をしながら学んでいく
人が成長していくためには失敗することも重要です。転ばないように手を差し伸べるのではなく、親はそこで転んでも大きなけがをしないかどうかを判断することです。けがをするような状況であれば、もちろん手を差し伸べて安全を確保しますが、転んだことがない子どもはどうすれば次はうまく行くのかを自ら考えることをしないで済みます。そうすると、成長のスピードが遅れてしまいます。

このように、人は失敗をしながら学んでいくので、 失敗したことを決してとがめないようにしましょう。

ではどうすればよいのか。それは、何をどうすればよかったと思うのかを聞いて、振り返りをすれば同じ失敗をすることが少なくなってきます。

私は、アマチュアの最高峰と言われている試合の申し込みの方法を間違えて、地区予選をかなり良い成績で通過したのに、本選に出られなかったという苦い経験があります。それ以降は、申し込み方法は何度も確認するようになりました。当時は色々な人に迷惑をかけて辛かったですが、誰にも責められないばかりか、何とかできないかと動いてくださったのがとてもありがたかったという思い出があります。

2.他人と比較しない

人は他人と比較してしまうものです。それが良くないとわかっていても比較してしまうのが厄介なところです。

子どもに頑張らせたいのであれば、親も他人と比較しないように頑張りましょう。我が子の良いところ、これから伸ばしていかなければいけないところを認めて前を進んでいきましょう。

チームメイトやお友達は応援しようと言われる場合もあります。もしかしたら、ライバルは応援できないと感じるかもしれません。それはそれでよいと思います。しかし、ライバルを陥れるようなことは厳禁です。

3.子どもに適した育てかたをする

子どもは、兄弟であっても性格や考え方に違いがありますよね。特に考え方は育て方や年齢によっても変化していきます。また、5歳の子に中学生と同じように行動させようとしても、発達の度合いが違うので無理です。

こどもは、その子の性格や思考、発達段階などを見極めながら適した育て方をしなければならず、親は子育ての軸をぶらさないようにしながら、子育てのテクニックを変えていくようにしましょう。

自考力をつける子育て!年代別のポイント

アスリートはさまざまな場面で、思考力が必要になります。自分で考え、より良い方法で行動をする力を付けることがパフォーマンスの向上や技術の習得に役立ちます。またこの「自考力」はスポーツだけでなく、社会に出た時にも大きな長所として一生もののスキルとなります。

幼少期(~年長)
三つ子の魂100までと言いますが、この頃は日常生活での習慣をしっかりとつけましょう。とはいうものの、自発的に行うことは難しい年代ですので、親のチェックと行動を促す声かけは欠かせません。

「〇〇しなさい」ではなく「〇〇は終わった?いつするの?」と自分で考えさせるようにしましょう。

小学校低学年
小学校に入ると自分で出来ることが増えてきます。この時期には自主的な行動をしていくための土台をしっかりと作っていきましょう。

また、5~8歳ごろまではプレゴールデンエイジと呼ばれ、神経系の発達が著しい時期で、多種多様な動きを体験しておくことで、その後の専門的な技術の向上につながるため、何時の競技に特化せずいろいろな経験をさせるようにしましょう。

小学校高学年
この年代になると、自分の考えを伝えることが出来るようになってきます。しかし、上手く言語化することが出来ない子もいるため、言いたいことを引き出すようなコミュニケーションを行って言語化のお手伝いをしてあげましょう。

この時期はゴールデンエイジと呼ばれ、巧みな動きを習得するのに適した時期になります。プレゴールデンエイジでいろいろな運動を経験して、神経回路を形成できていることで、「即座の習得」といって短時間でいろいろな動作を身につけることが出来ると言われています。この時期に習得したテクニックは大人になってもずっと身についているので、たくさんの技術を身につけられるようにサポートしていきましょう。

ただし、筋力の発達はまだ未成熟ですので、ハードなトレーニングには適しておらず、無理をすると故障の原因になるため注意が必要です。

中学生

この時期には自我がさらに強くなり、精神面での発達も著しくなります。親との考え方の違いに気が付き、反抗することもあるでしょう。子どもの意見を尊重し、親の意見を押し付けないようにすることがポイントです。

子どもは成長の過程で気持ちが揺れ動くことも多いので、本心はどうなのか、どうしたいのかをじっくりと聴く姿勢を持って聞いていくようにします。

この頃になると、自分で目標を立てて、それに向かって行動をすることが出来るようになってきます。それらを共有して、前向きな評価をしていくことでやる気が向上できるようにサポートしていきましょう。

高校生
高校生にもなると、学校やクラブチームなどのコミュニティーが中心の生活になります。悩みや困っているときにいつでも手を差し伸べられるようにしておきましょう。

今日から始める才能開花のコミュニケーション術

子どもの才能を開花させるコミュニケーションのポイントは以下の4つです。どれも、子どもに焦点が当たっているのが分かりますか。

教えようとしない!自分で考えることを習慣化する
子どもが自分で考えて行動できるようにするには、教えるのではなく考える習慣化が出来るような声かけを意識しましょう。

子どもの話をよく聴く
「傾聴」のスキルを身につけます。子どもにたくさん話させるのがポイントです。途中で口をはさみたくなることは多々あると思いますが、じっくり我慢です。

自考力を育てる質問力
子どもの話を聞いているとアドバイスしたくなると思いますが、その前に子どもの考えを聞くようにしましょう。自分の考えを口に出しているうちに自分で思考の整理ができ、自分にとって最良の方法が見つけられるようになります。これが自考力をつける習慣化の最大のポイントになります。

子どもに腹落ちするコミュニケーション
人は納得感を得て、行動を変えないといけないと気付かないと行動を変えません。そのためには、腹落ちしやすいコミュニケーションを行っていくことが重要です。

小学校高学年にもなると、思考のクセが現れてきます。その癖を知ってその子にあったアプローチをすることで、やる気アップやパフォーマンスの向上を促すコミュニケーションが可能になってくるのです。

ぜひ、自分の子どもの思考のクセを知るようにして、才能開花のコミュニケーションを実施していってください。

脳科学の観点から、子どもの脳の傾向性を知ることが出来るテストについてはこちらを参照してください。脳傾向性診断



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