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"教える"ではなく、"機会をつくる"。

葛飾に住み始めて、8年目。
YouTube「心のそなえチャンネル」を2020年5月3日に始めて、
34名の葛飾区民の方、34店舗の葛飾のお店の話を聴いた。
どんな想いで日々過ごしているのか、それぞれの"物語"を感じた。
葛飾で過ごす人"葛飾人"に想いを聴き、noteに書き溜めていく。
一人一人の想いが混じり合い、町はできていて、
変わるところ、変わらないところが交差しながら今日も時が紡がれていく。
その日々をnoteに綴っていきたいと想う。

第一回目、まずは、この方だろう。
Messengerの通知が次々と青く光る。
一瞬の隙を活用して、届いたメッセージには即返信。
まめな連絡のやりとりで人と人とのつながりを着実に築いている。

金町生まれ・亀有在住
葛飾会議 主催者/一般社団法人ココラボ 代表理事 の森谷哲さん

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2児の父でありながら、仕事と地域活動でスケジュールは分単位で動く。
朝、子どもを自転車で保育園に送り、パソコンをつなげ、連絡のやりとり。
気づけば、子どもたちとzoomで話す日々。
コロナ禍において、休校の間3週間、子どもたちが"話す場"をつくった。

朝9時45分〜14時45分。入退出は自由。自分の「好き」と向き合う時間。
時に大人にはわからない漫画や歌の話題が出たり、
子どもが仕切って、ゲームをしたり...
それぞれがやりたいことをすればいい、”主体性”を最優先に考えた。
最初は順番に話題を振って、声をかけて場をつくっていたが、
いつの間にか、ただ話を聴くだけの時もあった。

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「僕がやりたいのは、”教える”のではなく、”機会をつくりたいんだ”」
と話す森谷さんの言葉がストンと心の中に落ちてきた。
何かを伝えるとかではなく、何かを感じられる”機会”をつくること。
子どもたちが少しでもたくさんの経験を積める時間を生み出し続けている。

20代前半は、留学をしたり、吉祥寺に住んだり、地元葛飾を離れていた。
今思えば、挨拶を交わす人もいない生活。
結婚と同時に葛飾に戻ってきて感じた”人との繋がり”。
妹のなぎさんが"nagicafe+”を営業していることもあり、
町を歩けば「お兄ちゃん!」と声をかけられた。

「あ〜この挨拶をする感じ、懐かしいな〜」と想い出されたのは、
幼少時代。
水元のポニースクールに通い、スキー教室に通って、
地域に育ててもらった。
当時は気づいていないが、今、想うとそうだ。

自身の子どもも生まれ、活動は加速。
葛飾の子どもたちにも地域から"機会”を届けよう。
自分がしてもらったように。


そこからは、
月に一度の葛飾会議の開催
Eme-Imaキッズカフェの開催
カツメシ未来チケットの運営
かつしか子ども食堂・居場所づくりネットワークの事務局
レペゼン金町プロジェクトのメンバー
子ども・子育てフェスタかつしか実行委員
ライティングコラボレーションかなまち実行委員
を担う。

コロナ禍を受けて、
より広がったつながり
そして、
感じたオンラインの可能性
同時に、
オンラインの広がりから見えたメディアリテラシーの個人差
日常からの継続的な行政との連携の必要性
を感じた。

「一人一人が『何かやらなきゃ。できることないかな』と
探しているように思います。
『やれることを一つ一つやっていくのみ』と思っているよ!」
と地域での活動を始めて6年目の森谷さんは、
今日も葛飾を早歩きで駆け抜ける。

森谷さんのお話を改めて聴いて感じのは、
誰に対してもフラットなコミュニケーションの魅力である。
子どもへも後輩へも先輩へも大先輩へも!

"教える”ではなく、”機会をつくる"。
この言葉で森谷さんの人柄を強く実感した。
機会をつくり、ご自身もつながる人から学びを得られている。

経験を積むとそこには、
人・自分の好き・将来やりたいこと...
たくさんの”出逢い”につながる。
その出逢う機会をこれからも葛飾で生み出し続けてくださる森谷さん。

ご自身のお身体をくれぐれもご自愛いただき、
また優しい笑顔で子どもたち、いや大人の可能性も広げてください。
インタビューにお答えいただき心より感謝いたします。
(「心のそなえチャンネル vol.36」森谷哲さんご登場!)

※ちなみに、森谷さんが好きなのは、ラーメンだそう!
今日も区内のどこかでラーメンを食す森谷さんに出逢えるかも?!



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