見出し画像

常識の境界線 HSPその6

HSP気質な私ですが、常識について思う所があり、趣味である囲碁を交えて話していこうと思います。

囲碁は黒白交互で盤に石を置いていき、境界線を決めて陣地の広さを競うゲームです。相手の陣地に自分の石を置いて自分の陣地にする時もあります。相手に対し「少しだけ陣地を分けて下さい」という打ち方をすると、相手も妥協してくれる時もあります。ただ「あなたの陣地を全部没収します」という打ち方をすると相手も抵抗し、全面戦争に突入します。

対人関係においての常識とはどんな概念でしょうか。私の常識と読者の方の常識は、全部が全部一致しません。自分に足りない所を補ったり、独特な常識をお持ちの方の意見を聞いて感心する時もあります。相対性理論を唱えたアインシュタインは、常識について「十八歳までに身につけた偏見のコレクション」という名言を残しています。

囲碁は数年前からAIが主流になり、定石などの常識が刷新されました。ただ古い定石、例えば江戸時代に打たれていた秀策などの評価が下がったり、ダメだということではありません。囲碁は禁手を除いて、好きな場所に置いて自分の世界を表現するゲームでもあります。AIの打ち方が好きな人もいれば、秀策の打ち方が好きな人も居て良い世界です。

大事なのは自分の常識や意見を主張しつつ、それを周囲に押し付けず相手を否定しないことです。「AIの打ち方は嫌いだから打つな」「秀策の打ち方は遅くて使い物にならない」などと言わずに、相手の意見を尊重することから始めます。自分に取り入れるかどうかは、相手の意見を聞いてからでも遅くはありません。中にはあなたの常識や意見を頭から否定してくる人も居ますが、そういう人の意見は右から左に流してしまえば良いのです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

サポートありがとうございます。微力ながら囲碁の普及に貢献したいと考えています。サポートは棋書や囲碁の遠征に使用させて頂きます。他にも囲碁の記事を投稿しているので、読んで頂けると嬉しいです。