囲碁六段挑戦記 その3(囲碁の勉強)
0.囲碁の勉強方法の種類
囲碁が強くなるにはどうすればよいですか?と聞かれることがあります。
この問いに対する答えは難しく、例えとして囲碁の勉強方法を挙げます。
目安として、時間も書いておきます。
1.詰碁を解く(1回0秒~5分)
詰碁は囲碁のパズルです。詰将棋は相手の王将を取る問題ですが、詰碁も同様に相手を取ったり、自分が取られないようにどうするかを考えます。
簡単な問題なら、問題を見ただけで分かるように反復練習を積みます。
実力により難易度を上げていき、難問を解けた時はとても気持ち良いです。
実戦で頻出する問題を解くことで、勝率が上がります。
【例】白先黒死(白石で黒石を取ってください)
2.棋譜ならべ(1回10秒~20分)
棋譜ならべはプロの対局手順を再現することで、序盤の感覚を養うために行います。
最後まで再現すると200着手以上追うので、50手まで、100手までと決めた方が効率が良いです。
最近はインターネットで棋譜を公開しているので、プロ棋士の棋譜を抽出したりするのが簡単になりました。
囲碁界もAIの影響が強く、特にダイレクト三々などの序盤の布石は新しい手がどんどん出てきています。
ただAIの思考は完全に理解できないので、一番研究しているプロ棋士の対局を勉強することが、AIを理解する最善手だと考えています。
【例】黒-中国の方 白-過祭秋継(私)
3.実戦(ネット碁なら1局目安30分~)
詰碁と棋譜ならべで基礎が養われたら、ついに実戦です。
何といっても試合数をこなさなければ、認定大会では勝てません。
仕事帰りでも野狐などのネット碁なら対局できるのでオススメです。
本来であれば碁会所で腕試しするのですが、昨今の災禍のせいで客足が遠のき碁会所が閉店するケースが多く、残念な限りです。
4.ソフトを使用した研究(15分~)
野狐が便利な点は、局後に検討できたり、対局した棋譜全てがデータとして保存されます。
後で良かったところや失敗したところを研究することが出来ます。
うろ覚えで結局検討が出来なかったという事態が回避できます。
また、囲碁のソフトを購入し布石の研究を徹底的に行いました。
昔から布石(序盤)が苦手な所があり、AIの布石を保存して繰り返し並べました。
5.私の場合
11月に入り、12月19日の大会までのスケジュールは
11月中旬まで詰碁、棋譜ならべ、気になる布石があればパソコンで保存
11月中旬からはネット碁で対戦して経験値を稼ぐ…でした
ところが、ネット碁でまったく勝てなくなりました/(^o^)\
野狐五段だったのですが、一時期成績が悪く四段に降級しそうな事態に…
野球選手でいうと、一軍に上がるため二軍で調整する投手がファームで滅多打ちされる…昇格昇段なんて夢のまた夢の状態でした。
そこで勉強方法を変えました。
12月に入るとネット対戦は一切やらず、詰碁の反復練習、1日3局の棋譜ならべに重点を置きました。
先ほどの野球選手で例えるなら、試合に登板せず、ランニング走り込みなどのノースロー調整で、ぶっつけ本番を選びました。
当日まで心理的な葛藤(次回書きます)もありましたが、いよいよ12月19日がやってまいります。今回もご覧いただきありがとうございました。
次回は1/17更新予定です。