晩秋の下諏訪温泉滞在記
暦の上では立冬となりましたが小さな秋を探しに長野・山梨を巡ってきました。色付く紅葉や美味しい料理に胸を躍らせ甲州街道を渡りバスタ新宿から高速バスに乗り込みました。今回は長野県下諏訪の紅葉の写真を多めでお届けします。
下諏訪探索
下諏訪は中山道唯一の温泉街として栄えました。諏訪大社の下社春宮、下社秋宮をはじめ見所がありますがメジャーな観光地ではないため落ち着いて観て回ることができます。
下社春宮
まず向かったのは下社春宮です。今回は上社2つに寄れませんでしたが、時間があれば四社すべて巡ってみたいです。
慈雲寺
次に訪れたのは春宮近くの慈雲寺です。急な石段を登ると山門があり、緑に苔むす石道と敷地内の紅葉のコントラストが美しい…。私以外に観光客がいなかったので落ち着いて紅葉を愛でることができました。
本陣岩波屋
下社秋宮の前に本陣岩波屋に寄りました。明治天皇もご宿泊された歴史ある場所です。ここも庭園が有名で拝見したいと思っていました。
下社秋宮
この日の最後に訪れたのが下社秋宮でした。青銅では国内最大級の狛犬と神楽殿などが見所です。
下諏訪の路地を抜けて
下諏訪は甲州街道と中山道が合流する場所でもあります。この日の朝に甲州街道を渡っているので、この道が繋がっているのかと思うと感慨深いです。路地を抜けて本日の宿に向かいます。
鉄鉱泉本館に宿泊
創業110年以上の歴史でノスタルジックな雰囲気が楽しめる宿です。
宮大工が手掛けているので所々に匠の技を感じます。受付を済ませて女将さんの案内で部屋へ。
障子の形や照明も落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
嬉しいことにこたつが用意されていました。日中は暖かったですが、夜になると流石に冷えたので助かりました。
温泉
楽しみにしていた温泉です。宿の温泉は隣にある旦過の湯という共同浴場から贅沢に源泉かけ流しされています。旦過の湯は修行として用いられるほど熱いのが特徴(湯口は52℃)です。短時間でも温泉に入っている!と実感できて湯上りもしばらくポカポカが続きました。
夕食と晩酌
入浴後は少しのんびりして夕食を食べに外出しました。とんかつ屋さんにしましたが揚げたてで香ばしさと肉の旨味と脂が閉じ込められていてとても美味しかったです。
宿に戻る途中でコンビニに寄りました。とんかつの脂が口内に残っているので、赤ワインで洗い流そうと思いましたが、翌日にガッツリお酒を飲む予定だったので度数の低いビールを買って2度目の入浴後に楽しみました。
早朝散歩
部屋のカーテンを開けて就寝したので、明け方は障子から差し込む朝日で目が醒めました。
朝食まで2時間ほどあるので散歩して朝風呂に行きました。
暖かい日でしたが冬の足音が近づいている気がしました。
この日もモノクロから紅葉に色づく世界を目指します。
宿で朝食
まずは腹ごしらえです。会場は入り口がカーブしている宮大工の匠の技を感じさせる一室で頂きました。
朝食は信州の山の幸をふんだんに使った料理でした。
どれも美味しくてお櫃の白米を完食してしまいました。一番記憶に残っているのはふき味噌のクルミ和えです。ふき味噌の濃厚な味とクルミの食感が絶妙で風味もマッチしていました。
公魚の唐揚げは稚魚を使用しているので柔らかく、きのこおろし乗せは出汁が染みていていました。大根おろしの水分も計算して少し濃いめに味を付けているのだと思います。自炊していると宿の料理をどういう風に料理しているのか考えながら食べる楽しみもあります。
朝食後、身支度を整えて出発!