問題は俺のリーダーシップ…
子ども支援の事業をやっている僕がティール組織を目指してみた 第3話
こんにちは、りょうちゃんです。
僕がティール組織を意識し始めたのは、学習塾の経営だけではなく、放課後等デイサービス(以下放デイ)の事業を立ち上げて「組織づくり」に試行錯誤していた時です、多分3年ちょい前です。
それまでは僕一人の他に常勤1人のそれ以外は大学生アルバイトとの仕事で、マネジメントや組織開発、リーダーシップなどに迷いや悩みはなかったのです。ですが、一つ目の放デイを立ち上げた時に常勤職員が一気に4名に増えました。
僕のは、もともとトップダウン的に人を強く導くようなリーダーシップを好んでいなかったし、リーダーであるという自覚も当時は薄かった。どちらかというと「問い」を展開してスタッフに考えてもらうっていうタイプの上司でした(スタッフからはどう見られていたんだろう?って思うけどそう言う評価は怖いっすね)。
なるべく「みんなが考えて決めてほしい」「チームで仲良くね!」みたいなスタンスでいたのです。そうすればうまくいくでしょ!くらいな大学のサークルの部長みたいな気持ちだったのかもしれません。
塾経営からの放デイ、僕自身は発達障害や知的障害の支援の経験もあり、不登校の支援でも実績があり、何より知識もあってかつ勉強も教えられるってこともあったし、集まったスタッフも優秀有望。ご家庭のニーズにマッチし、子どもたちは集まってきます。保護者からの期待も厚いのをヒシヒシと感じます。最初の放デイは2ヶ月で定員となりました。
(支援内容とかの話はこのnoteの趣旨ではないので、ここまでにしますが、とにかく立ち上げた放デイは、傍目からはうまくいっていた、ということを伝えておきます)
スタートして3ヶ月ほど、スタッフ同士の関係は一見フランクで、うまくいっているように見える。でも新しい放デイチームは実は楽しそうではない。むしろ疲弊し始めていました。
僕が投げかける提案に対して表情が暗い、意見を言って欲しいけど表面的にしか返ってこない、そして何よりスタッフ同士の関係に暗雲が立ち込めていく。
…マズイなーって思いながら、僕自身もいろんな気持ちが襲ってきます。
まずは他責です。「甘えるな」とか「なんなんだよ」とか「仕事だろ!」とか「大人だろ!」っていう気持ちが沸々と湧き上がってきます。でもそんな気持ちをぶつけたってだめだろうなっていうのもあります(が、多少はぶつけていたと思います)。葛藤です。孤独を感じたし、無力感を持ったし、「どうせ…」って思います。そこからは自責も始まることになります。
でもなんとかせねばなりません、いずれ子どもたちの支援への皺寄せが行ってしまう。だからこそ、色々な気持ちはぐっと飲み込んで(もしくは誰かに愚痴を言って)「俺のリーダーシップの問題だ」と思うことにして、経営(特に組織開発やチームビルディング)の本を読み始めることにしました。
色々手を出してみましたが、当初僕がしっくりきたのは西條剛央さんの『チームの力』や構造構成主義の理論、それと『学習する組織』『U理論』『ビージョナリーカンパニー』シリーズなどでした。『ティール組織』に出会うまではもうちょっと時間がありますが、どの本にもティールのエッセンスはあるとは思います。そこから「チームをちゃんと育てて、スタッフが生き生き働けるようにする!」っていう僕のミッションが始まったのです。
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