カバンと心を軽くする「モノ」との向き合い方
モノは2種類あります「所有物」と「道具」
この違いを理解することで、あなたの生活が劇的に変わるかもしれません。
所有物は心の重荷になる
まず「所有物」について考えてみましょう。所有物とは、私たちが大切にしているものや思い入れが強いものを指します。
例えば、思い出の写真アルバムや、給料日につい奮発して買った高価なパソコンなど、私たちの生活には所有物があふれています。こうしたモノには特別な感情が込められているため、手放すことが難しいものです。
しかし、所有物が増えると部屋が散らかり、モノであふれかえる結果になります。この物理的な散らかりが、実は心にも悪影響を及ぼしていることが科学的にも示されています。研究によると、散らかった環境にいるとメンタルヘルスに悪影響が生じやすく、不安やストレスを感じやすくなると言います。
所有物が多いことで、引っ越しや旅行などの際にも持ち運ぶ荷物が増え、負担やストレスの原因となります。モノが多いと「これはどうしても手放したくない」と思ってしまい、捨てる選択が難しくなります。
結果的に、身軽で自由な生活が遠のいてしまうのです。
道具とは、目的を果たすための存在
それでは「道具」とは何でしょうか?道具とは、私たちが何かの目標を達成するために使うためのモノです。所有物とは異なり、「道具」は目的達成のための手段にすぎません。
例えば、パソコンを例に挙げてみましょう。パソコンを「所有物」として捉えると、それ自体に対する思い入れが強まり、失った時の不安や喪失感が大きくなります。
しかし、パソコンを「道具」として捉えると、ブログを書いたり音楽を作ったりするための手段に過ぎないと考えることができます。
仮にパソコンを失っても、作成したブログや音楽作品そのものは残ります。パソコンが無ければ他の手段を使って自分の創造活動を続けることが可能です。
このように、道具は私たちが自分の目的や目標に到達するためのサポート役であり、それ自体が無くなったとしても必要以上の執着を持たずに済みます。
お金もまた道具である
道具という概念は、モノだけでなく「お金」にも当てはまります。お金はそれ自体が価値を生み出すのではなく、使うことによって初めて価値が生まれます。
例えば、投資や自己成長、趣味にお金を使うことで、その先に得られる経験や知識があなたの価値を高めてくれるのです。
お金を「所有物」として持ち続けるだけでは、その価値は増えません。逆に、道具としてうまく活用することで、より多くの価値を手にすることが可能です。
このように考えると、お金も単なる手段に過ぎず、それ自体に執着する必要はないと理解できます。
モノとの向き合い方を変えることで心が軽くなる
所有物と道具の違いを理解することで、あなたの生活における「モノ」との向き合い方が変わります。
モノを所有することに執着せず、必要なものを道具として活用することで、心が軽くなり、自由で豊かな生活が実現できるのです。