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花火
外からドンドンと、胸に響くような鈍い音が聞こえると、「お、今日はどこかで花火があがってるなぁ。お祭りかな?」と自然に思えるって、幸せなことだ。
すっかりメディアでもとりあげられることが減った(ように感じるのは私だけかもしれないですが)、ロシアのウクライナ侵攻は今も続いていて、いつどんな攻撃を受けるかわからずに、脅えて暮らす人々がいる。
外からの鈍い音は、銃声や爆撃の音にしか聞こえない、そんな暮らしが今も続いている国の人々のことを思うと、花火の音もいつもと違うように聴こえる。
いっそ、全ての戦争の決着を、花火大会でつければよいのではないか。国民を戦闘に巻き込まずに、決着をつけることがどうしてできないのだろうか。
こんなに美しい花火というものがあがる世界で、なぜ戦争が起こり、終わらないのだろうか。花火が上がれば、多くの者が顔を空に向け、その光を口を開けながら眺め、体にずしんと響く音を聴く。
戦争や侵攻のメリットっていったいなんなのだろうか。なぜ、人は武器を手放せないのだろうか。戦争や内戦のことを、もっと勉強すれば、戦争が終わらない理由がわかるのだろうか。
花火の音が聞こえると、そんなことを考えてしまう。
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