囚われの身における自由
🎙️この頃、連日のように📚六法の細かい文字を見続けてきたおかげで、左肩に痛みが生じるようになる。しかし自分で揉みほぐすことによって治すことに成功。その後も数々の体のトラブルに見舞われるが、欠けた歯以外はほぼ完治していく。
🔗💠「こういうところでは体の悪いところは自分で治すしかない」(📖P.52『2023.3.8~』)
🎙️その他、この頃までに、各職員(刑務官)の性格をほぼ把握し、それぞれに応じて言葉使いや態度をカスタマイズして楽しむことにした。
さらに、それぞれの足音までを把握すると、自由度はどんどん増していった。仕事中横になったり、ストレッチしたり、運動したり、隔離され自由が制限された環境の中だからこそ極限にまで自由を追求することにした。見つかったら罵倒される。場合によっては懲罰(📚刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律 第150条)を食らう。それをわかっていて実行する。そのスリルがたまらなかった。もちろん見つかった場合はあやまらない(😁)。適当にからかう(😆)。正担以外は(🤣)。
特に刑務所では、正担の足音とその他多勢のどうでもいい刑務官の足音との違いを完璧に聴き分け、かつ正担の行動パターンを分析し、それを完全に把握することによって、日々の生活における自由度は格段に増していった。
例えば、
正担が見回りに来る際、どちらのサイドから歩いてくる確率が高いか(9割方、向かい側のサイドだった)
正担の昼休憩の時間(多少ランダムだったが、代わりの職員が見回りに来るので、休憩中ということは完璧に把握することができた)
最も正担が見回りに来るのが多い時間帯(昼食後から14時のお茶休憩の頃まで)
正担がほぼ見回りに来なくなる時間帯(昼食前の数十分&午後のお茶休憩~終業時前)
などを把握すると、さらに自由度が増していった。
もちろん、これらの情報は、交流のあった受刑者たちと風呂や運動で遭遇した際に、その都度伝授し共有することにした。
また刑務官の足音は、仕事中に勝手に横になって休んでいるときでも瞬時に察知し、ほぼ自動的に起き上がれるくらい、私の五感は研ぎ澄まされていった。
✏️もちろん出所するまでの間、仕事をさぼって横になっているところを見つかることはなかった(😁)(2024.2.17)。
✏️誤解のないように言っておくと、私が刑務官を茶化すのには理由があって、つまり昨今のニュースでも取り上げられているように、本当にとんでもない奴らが数多く混じっているからだ。
📰「刑務官22人受刑者に暴行 名古屋刑務所 たたく、顔にスプレーなど 特別公務員暴行陵虐罪を検討」
その反面、とても穏やかで、素晴らしい人間性を兼ね備えた刑務官もいる。ただ残念ながら、そういう人たちに限って、出世していなかったりする。結局これらは刑務所や拘置所そして留置場に限ったことではなく、すべての施設、病院、会社などの組織について共通して言えることなのだろうと思う(2024.2.18)。
👩💻「実弾50発を盗んで4人を射殺した「死刑囚」はなぜ世界から注目される作家になったのか」
🔗️📖P.68『2023.3.8~』
サポートありがとうございます。カルマ・ショウと申します。 いただきましたサポートは作品を完成させるために大切に使わせていただきます。尚、体や精神を病んでらっしゃる方、元受刑者など社会的弱者の方々向けの内容も数多く含むため、作品は全て無料公開の方針です。よろしくお願い申し上げます。