✉️未だに出せない手紙
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2024.12.29
🎙️当時のメモを元に執筆を進めていくに従って、断片的にいくつか書き忘れていることがあるのに気づいていて。。。
最初にお断りしているけど(言い訳)、追って追記したいと思ってます。
で、
そんな大事なことのひとつに刑務所で出会った正担のことがある。前にもちらっと触れたが、彼はとてもまじめで仕事のできる人間だった。刑務所に移送された日、食器口越しにいろいろなことを訊かれたのがその出会いだった。メガネをかけていて一見知的で物言いも穏やかな印象を受けた。ところが程なくして彼がヒステリックな性格であることがわかる。そうなると、こちらとしてはそこを逆手にとっておちょくってやろうという遊びごころに火がついてしまう。で、幾度となくさらっとからかったりもしていたのだが、さらに程なくして、彼がとても仕事熱心で、こちらの要望を完璧にこなしてくれることがわかってくる。
特に素晴らしいと思ったのは、
正担とは時に口論したり反発するようなこともあったのだが、そんな後でもこちらの要望には完璧に答えてくれる。それは何も私に対してだけではなく、誰に対しても同じで、例えば右隣にいた外国人(ハワイアン)のロペスや、
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この後に左斜め前に入って来ることになる労役新人で📚六法を読むロン毛の男なんかは正担に対して相当反発し正担も彼らに対してかなりヒステリックに応酬していたのだけど、それでも、それぞれの要望を訊く場面では打って変わって冷静に対応しているのがわかった。正にプロフェッショナルという気がした。割り切ってなのかどうかは知らないけれど。それが仕事として当たり前と言ってしまえばそれまでのことでもあるが。。。
あるとき、風呂に行く際に、そんな正担の横顔がちらっと目に入る。何か真剣に書類を見ながら仕事をしている。そんな顔を見たり諸々で、この人は信頼できる人だなというイメージに変わっていく。単なる公務員ではない(🙏エラそうな言い方で申し訳ありません)。
あ そうそう、刑務所や拘置所で正担を任される人とそうではないその他大勢の刑務官とはやはり仕事の質が違う。また、仕事ができる人間が正担として抜擢されているということがわかる。その他大勢の多くの刑務官はやはりそれなりの仕事しかできない連中が大半を占めるということも見ているとはっきりわかった(ま 自分のことを棚に上げての話ではありますが。。。あくまで冷静かつ客観的観点から)。
余談になるが、前にも述べたように、その他大勢の中には、とてもやさしく穏やかな刑務官もいて、当然こちらもとても感謝していた。ただ、残念なことにそういう人たちは、決して出世しないようなタイプ、つまり管理職にはなれないタイプだった。いわゆる善人だ。時に悪人がはびこり、時に善人が早死にしたり不幸な死を遂げたり。。。未だに世の中のことがわからない。神の考えもわからなくなったりする。
話は戻り、そんな正担に出所後にお礼の手紙を書こうと思っていた。
出所して1年半が過ぎた。
未だに手紙が書けない。書くときには、今は元気にしていてしっかり生きていると伝えたいから。。。もちろん度々述べているように再犯などとんでもないし、そこは大丈夫だと思っているのだが(今後の人生の中で人様に二度と迷惑はかけたくないと強く思う)。
本当に(本当の意味で)元気にならないと。。。今はまだ動物的本能だけで生きているだけのようなもの。半分死んでいるのはわかっている。
不完全であったとしても何とかこのコンテンツを仕上げ、改めて読み返したとき、少しはこころの整理がき、少なからず解放されるような気がするけれど。。。(👉ちなみに不完全だからと言って後から大幅に修正しようとは思ってないし、また、今後の人生の中でそんな時間もないと思っています。まずは最低限言いたいことが描けていればそれでOKという方針です)
ある程度の道筋はつけるものの、あくまで、
動物的本能に従って
書き散らかしていく。
この後も。
(何度も話は戻り)
そうして、いろいろなことが落ち着いた暁にようやく正担に手紙を書けるのかなと思っているが、今はまだ手紙を送る気になれないでいる(2024.12.29)。
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