3 お手上げ幕府,ハリスにやられるの巻
イギリス「噂で聞いたよ〜アメリカと結ばれたんだって〜!?ずるいな〜アメリカだけさぁ〜。うちらとも結ぼうぜー!?いいだろー⁈」
幕府「いやーそれはちょっと。」
イギリス「いいだろーよー!なんでアメリカだけいいんだよー不公平だろーがよー!日本ずりーんだよー‼︎いいだろ⁇」
幕府「(うわ〜やべーどうしよう…。)ちょっと,やっぱり…。」
イギリス「あ⁈おい‼︎ふざけんなよテメー‼︎コラァ‼︎不公平極まりないだろ‼︎いいだろーがよー結ぶぐらいよー‼︎いいよな‼︎怒」
幕府「あっ,はっ,はっ,はい‼︎」
日英和親条約締結!
ロシア「噂で聞いたよ〜アメリカだけじゃなくて,イギリスとも結んだんだって〜へぇ〜。じゃあ当然うちらとも結ぶよね⁇」
幕府「いや,そのーそれは〜。」
ロシア「あーはん⁈怒」
幕府「あっ,わっ,わっ,わかりました!」
日露和親条約締結!
オランダ「噂で聞いたよ〜なんだか最近いろんな国の人と仲良くしてるみたいじゃ〜ん!当然の当然だけど,うちらともいいんだよね⁇」
幕府「あっ,はっ、はっ,はい!」
日蘭和親条約締結!
お手上げ幕府。もう気力ありません。ふにゃふにゃ幕府。頼りない幕府。そんな状況に不気味なヤツが登場。その名もハリス!
ハリス「へーい!ジャパニーズのみなさん元気ですかー?なんだか暗い顔してますねー何かありましたー?大丈夫?でも安心して!わたしハリスがいればもう大丈夫!大船に乗ったつもりでいて大丈夫だよー^_^」
幕府「待て待て。こいつ誰だ?」
ハリス「おーなんですか!なんですか!その対応はー。冷たいよー。以前,下田(静岡県)に外交官(情報交換の人)置いていいーって約束(条約)したじゃーん!忘れたとは言わせないよー!ねーちょっとちょっとー!」
幕府「(あーそういえば結んだんだったー。それにしても,なんだこのチャラそーなヤツは。本当に外交官なのか⁇)おけ!分かった!よろしく!」
ハリス「そうこなくっちゃ〜^_^ それにしてもこの下田(静岡県)は良いところだな〜。ティー(お茶)がいっぱい!熱海温泉も♨️そして,富士山キレイだなー!下田最高ーハンパないねー^_^✨ そうそう!とりあえず,将軍に合わせてよ!」
幕府「はっ⁈何を⁈将軍⁈無理に決まってるでしょーが‼︎」
ハリス「仲良しの証としてさ^_^ いいでしょ⁈」
幕府「いやいや,だめだよ〜。さすがにさあ〜。ここで(下田で)話しよう⁈」
ハリス「も〜そんなに血相変えて言わないでよ〜。分かったよ!ここで話そう!」
幕府「よしっ‼︎」
ハリス「じゃまずは追加の条約結ぼう‼︎友達の証としてさ^_^」
幕府「んっ⁇条約?」
ハリス「うちら仲良しじゃーん!この前の日米和親条約に追加の条約結ぼうよー💓」
幕府「(ここで結んで,今日のところは帰ってもらおうか。そしたら,将軍に会うなんて絶対言わないよな。)分かった!結ぼう!」
ハリス「おーーさすがーできる人は違うなー^_^ さらに仲良くなれそうだよー‼︎センキュー」
はい,日米追加条約(下田協約)っていう,日米和親条約に内容追加してアップデートしたもの。
内容は,
「仲良しの証として,長崎港開いてね💓」
「函館にも外交官置かせてね💓僕1人じゃ寂しいんだよ^_^」
「日本の金銀とアメリカの金銀を交換できるようにしようね💓」
「何かトラブルあっても領事裁判権ね💓(日本でアメリカ人が悪いことをしても,アメリカの法律で裁かれる。つまり,アメリカが目をつむれば罪はもみ消される)」
というもの。
で,これで終わりかと思いきや,
ハリス「でさぁ〜,将軍に会わせてよ!」
幕府「んっ⁈こらこら!待て待て!条約結んだんだからもういいでしょーがー!もう今日のところはいいしょーもう。」
ハリス「…。んっ⁈それとこれとは話は別だよ⁈それはそれ。これはこれ。だから,将軍に会わせてね⁈」
幕府「(こいつヤベーやつだわ。頭イッチャッテルよ。話通じないよ。どうしよー。でも,もうしゃーないか。)分かった!もう,江戸に来ちゃいなよ!」
ハリス「ふー!さすが^_^ ノリがいいねー分かってらっしゃる^_^✨」
将軍徳川家定(西郷どんでいうところのピース又吉演じる役)とハリスの面会成立。
ハリス「これからも仲良くしていきましょうねー^_^」
家定「もち!」
ハリス「あっ,そういえば,阿部総理の次を担った堀田総理にも会いたいな〜。会いたいなー💓」
家定「もち!」
はい。家定は頭悪いです。完全に能力ないです。笑
ハリスと堀田総理会う。
ハリス「堀田総理〜!今度遊ぼうよー!どう?」
堀田総理「いいよー!」
ハリス「じゃあ,堀田総理の家来たちもみんな誘ってワイワイしちゃいましょー^_^✨」
堀田総理「賛成〜楽しそうだね〜!」
数日後。堀田家にハリスと堀田総理の家来たちみんな集まる。
堀田総理「ワクワクするな〜。ハリスさん!何して遊びますかー^_^?」
ハリス「…。」
堀田総理「んっ?ハリスさんどうしました?何だか急にかしこまって雰囲気ピリッとしてきたけど,どうかしました?」
ハリス「(超絶真剣な様子で)皆さん!よく聞いてください‼︎今,外国では,蒸気機関車が走り,精密な大砲ができ,世界はガラリと変化しました。でも,日本はまだその変化に対応できていない!これはとても深刻な状況だ!今の日本風のやり方を改めねば,時すでに遅しになる!日本の勤勉さと器用さがあれば,必ず世界でトップを走るビッグな国になれる!しかも,日本は世界から狙われている‼︎今変わる決断をしないと,外国が押し寄せてきて,戦争に巻き込まれる。そうなると,古い日本に勝ち目はない。全滅だ。」
幕府「えっ!まぢすか!全滅はヤバイよヤバイよ〜‼︎どうすれば,うちらは全滅せず,生き残ることができるんだ⁉︎」
ハリス「それは…うちらとの『貿易』をすることだ!」
はい。出ました。これがハリスの目的。日本と貿易をすること。
ハリス「わたしたちと貿易をすれば,日本に莫大なお金が入る。そのお金で最強の戦艦を大量に造り,最強の海軍を作りましょう!そうすれば,敵に負けることはない!しかも,何かの時には,私たちも協力して助けてあげます💓だから,貿易しよう⁇」
幕府のみんな「おー!ハリスさんは日本を敵から守ってくれる素晴らしい人だー!貿易するぞー!エイ,エイ,オー‼︎‼︎」
はい。完全にハリスのペースに巻き込まれ,完全に能無しの幕府。翻弄される幕府。オワタ幕府。