見出し画像

雑草のようにしたたかに生きる

雑草は踏まれたらそのまま横たわり続ける。

一か月前の私にはやりたいことや好きなことがたくさんあった。
病気によってそれが奪われてしまった今、抜け殻のように毎日生きている。

ただ呼吸をして画面を眺める毎日。

病院を退院してからも、外に出るのが怖くなった。
そこら辺の人と自分を比較してしまいそうだから。

唯一誇れる自分の趣味、大好きな海外にも行けないような現状。

旅行の予定が年末まで詰まっていたのも、すべて白紙。
しかもキャンセル料や宿泊費全額払ったりと、とほほなことも上乗せ。もちろん入院費だってかかってる。

予定外の使いたくもないことへの出費と自由に選択することを奪われた今、毎日どうしたらこの負のループを抜け出せるのかChat GPTに相談したりするけど何も解決しない。

周りの人はちょうど遊び盛り。
20代後半は、仕事にも慣れプライベートも充実し始める。

そんなみんなを横目にただただ悲しみに暮れて、現実逃避で読書にふける。

こんな毎日が続くのなら生きてる意味なんてあるのかと思う自分もいるけど、だれだれが深刻な病状から奇跡の回復とか聞くとそれだけで涙があふれると、私はまだ生きたいのだとも思うし、同時に情緒不安定すぎるだろと冷静に突っ込む自分もどこかにいる。

そんな毎日のなかである雑草に関する本を読んで、元気づけられた。

雑草は踏まれたら立ち上がるとよく言われるけどそれは違うと。
踏まれたら立ちあがるのではなく横たわり続けるのだと。

なぜか。彼らの目的は生存して種を残すこと。
それができるのなら形がどうでも関係ない。逆に踏まれやすい場所では横たわり続けたほうがかえって様々な障害からすり抜けられるんだと。

私に必要な言葉をもらった気がする。
与えられた現状、起こってしまった変えられない事実は受け入れるしかない。

それを元通りにするのではなく、この状況からぶれずに自分の軸を、目的をあきらめないことで次につながっていくんだと。

この学びをどう生かすかは自分次第。

雑草のようにしたたかに生きよう。

いいなと思ったら応援しよう!