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#160 【深掘りシリーズ】困った時は鳥を見よ!---auspicious

クイズをちょっと休んで、「調査結果」シリーズを改名して、「深掘りシリーズ」を。短め。昨日ノートをみていたら、勝手にfollowしているwisteriaさんの以下の書き込みがあった。

auspiciousは確かにSVLレベル12であり、通常は共通テストには出ない単語だと思われる。G6ことGenius 6では、以下のように定義されている。

Genius 第6版 "auspicious"

で、auspiceは鳥関係?と思いながら英語語源辞典こと、KDEEを見ると、由来はラテン語 $${\textit{avis}}$$ "bird" + $${\textit{-spex}}$$ "observer"とされ、1533年からの意味は「(鳥で行う)占い」と書かれている。

Etymonlineでは、auspiciousは"of good omen"「良い兆しの」とされていた。さらに、ラテン語 auspex + -ousとされているので、auspexを見ると、"interpreter of omens given by birds"とされていた。KDEEのとおり、要するに「鳥占い」なのだが、古代ローマ時代は、Augur(オーグル)という鳥占いをする公職もあったとされている。

なお、検索すると漢字も鳥占いの影響を受けているとの情報も出てくる。

まとめ

auspiceが含まれるauspiciousがなぜ「幸先の良い」などの意味になるのかというと、鳥占いが関係していた。鳥占いでは、鳥の飛ぶ先などをみて、良い兆し=good omensを読み取ろうとしていた。そのことが、auspiciousという単語につながった。

etymonlineによると、auspiceについては、印欧祖語$${\textit{*awi-}}$$ が再建されており、おそらくeggも同じ印欧祖語からではないかといわれている。他にもovalやocarina, ospreyなど、この*awi-に関連があるとされる単語についても、また深掘りしたい。

今日はこんなところです。

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