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#122 映画「The Duke」(ゴヤの名画と優しい泥棒)を観た

連休は映画を観たいと思っていたので、何をみるか考えていた。実は見逃していたGreen KnightがAmazon Primeで見れると知ったので、それも楽しみだと感じたが、その前から気になっていた「The Duke」(邦題は「ゴヤの名画と優しい泥棒」)を観た。一つには、英国北部が舞台なので、久々にそのあたりの方言を聞きたかったというのもある。

結論としては、大満足だった。ただ、映画を観た後で、さまざまなレビューサイトを見た中に「子どもにとっては、全くもって退屈だろう」というのがあって、笑ってしまった。

ただ、大人としては、この映画の中に家族のことやイギリスの文化や考え方、生きる姿勢などが描かれていて、とても良い映画だったと感じた。

Tea or dinner?

内容については、ネタバレになるので触れないが、英語面について少しだけ。

映画の中では、主人公がDinnerは南の方でそう呼んでいて、ここでは夕食をTeaと呼ぶと発言するシーンが出てくる。北部では、場所によってbreakfast-lunch-dinnerではなく、breakfast-dinner-teaと呼ぶことに由来する。給食を作る女性をDinner ladyと呼ぶことに関して、辞書にもそのエントリがあるが、Dinnerが夕食は昼食か揺れている1つの証拠となっている。下は、夕食をdinnerと呼ぶか、Teaと呼ぶか地図で示したページだ。

https://www.reddit.com/r/CasualUK/comments/zomu7k/breakfast_lunch_tea/


The Dukeとは

なお、この映画は原題The Dukeと邦題は全く異なるが、原題の公爵こと、ウェリントン公爵とその絵については、山田五郎さんのYoutubeでの解説が詳しいので、映画を観た後で確認することをお勧めする(かなり面白く観ることができる)。

映画では、主人公役のジム・ブロードベントがこの公爵の絵を見て、"Not very good, is it?"(大した絵じゃないな)と言っているが、この解説では、絵に関しての「もともとそういう顔なんですよ!」という山田氏のコメントが楽しめる。

この原題のThe Dukeとは、上にも書いたように、ワーテルローの戦いで有名なウェリントン公爵のことを指す。ウェリントン公爵について書くと非常に長くなるので、簡潔にWikipediaを示したい。

山田氏の解説でも触れられているが、サンドイッチの記事でも示した通り、イギリスの公爵は地名で呼ばれる。だからこのウェリントン公爵も本人の名前にはウェリントンはつかない。

まとめ

映画の感想にまとめも何もないが、良い映画であり、英語についても、背景についても楽しめた。主人公の妻役を務めたHelen Millenの出演作の1つである"Woman in Gold"も同じように絵画に関する実際の出来事を映画化したものなので、それも観てみたいと感じた。

今日はこんなところです。

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