今日のWD#7 May 10th
short sauce, meaning short or rounded vegetables (regional and obsolete). OEDの今日の単語は、また珍しい語。昔、New England地方などで、肉と一緒に出されていた野菜はsauceと呼ばれていたらしい。short sauceもあれば、もちろんcarrotsのようにlong sauceもあったとのこと。sauceを見ると、ついついWorcestershire sauceを思い出す。そう、ウスターソースである。これも、ついつい臼田ソースとかかな?と思うが、日本語ではなく、このソースがよく使われていた地名から取られている。イギリスのBirminghamの少し下のあたりだ。MWによると、Worcestershire sauce は1843年に初出のようだ。
bogart, meaning not to share something with someone. これはCasablancaなどで有名な俳優、ハンフリー・ボガートの名がそのまま動詞になったもので、日本語だったら「あいつ、ぼがりやがって」などとなっていただろうと感じる。同じように、割とよく聞くHey, guys!のguyも人名が元になった語だ。ところで、Casablancaはスペイン語で「白い家」という意味だが、この映画では、「君の瞳に乾杯」というセリフが有名だ。英語だと"Here's looking at you, kid."である。
sweltering, meaning oppressively hot, suffocating with heat. 暑さに関する語。比喩的には熱情を意味していたようだが、辞書等には見当たらず。一瞬、sweaterあたりと空目しそうだが(意味もなんとなく似ているしね)、sweaterは体重を減らす目的で、汗をかくために来ていた服に由来するとされている。人の歴史あり、語に歴史ありと言ったところ。
【今日の一言】笑いシリーズの6日目はlaughter。laughもまたオノマトペであり、古英語だとhliehhan。ヒャーッハンと書くと笑いの音っぽいと感じる。古英語から-êの前にtが入っているが、いまだになぜtが入るのかは謎で残っている。時間をかけて調べたい。1日おいたので、今日の画像はtadashikoizumiさん。