WD#30 jun2
Tadashikoizumiさんの画像をまた拝借した。いつも味のある作品だと思う。
「・・・あのさ、俺、もう帰んなくちゃ」
「だめよ、あの店に一緒に行ってくれるって先月約束したじゃない。また約束破るつもりなの?」
「でも、もう駅に向かわないと、電車が出る時間なんだ。これ逃したら、次は2時間後だしさ。ね。今度は絶対だから。絶対」
などと会話しているのかもなと思ってしまう。
そんな絵や写真を意味するpictureだが(と無理やり語源につなげる)、ラテン語のpictūraに由来する。OEDのpictureの項目には20の意味が載っており、全体像(a big pictureやa larger picture等)という意味も1950年ごろから使用されていたことがわかる。綴りもpicturという最後のeがないものも歴史上はある。
話はちょっとずれて、絵画と言えば、個人的にはVermeerのWoman Holding a Balanceが最近では一番好きだ。Vermeerの絵は絵画か写真かたまに話題になるが、この絵の場合は、その写実性と意味性が深く心に刺さる。女は何と何を天秤で比べているのか、後ろの絵は関係しているのか、女性が象徴するのは何かなど、Vermeerが何を考え、何を見させたかったかが気になる。一度だけイギリスの国立美術館でVermeerの多くの絵を展示しているのをみる機会を得た。思っていたよりもずっと小さいその数々の絵に、とても惹かれたのを覚えている。
+今日のWords of the day. さまざまな辞書から。
incidence (n) rate of occurrenceなので、incidentとは似てるけど、意味はだいぶ異なる。
climate canary (n) 気候変動で最も影響を受けやすいvulnerableな種や人々を、炭鉱のカナリアに準じていう言葉。plutoと2006年のWord of the yearに選ばれるかどうか、最後まで争った語。
ventriloquist (n) 腹話術師。ラテン語のventr-は"berry, abdomen"という意味なので、文字通り腹話である。
allude (v) allude to sthでほのめかすという意味。もともとは「言葉遊びに興じる」という意味だったとされている。