1-3.豊食の時代と運動不足… だけじゃない‼︎
あえて飽食を豊食という文字を当てています。豊かな食生活によって恩恵を受けている人が多いと言うこと、私自身の幸福度にも大きく関わっているので、ここでは『豊食』と呼ばせていただきます。
古くはお隣中国から、鎖国時代はオランダから、戦後はアメリカからなど、日本に外国の文化がやってくると同時に食文化もやってきました。今では日本では原生しない植物も野菜や果物として売っています。世界のB級グルメがSNSで話題になれば、レシピを再現して提供し始めるお店があり、現地に行かなくても気軽に食べられるようになりました。
日本の伝統食や寿司も健康的だと世界で人気になり、ラーメンの食べ歩きをする海外の観光客もいるくらいです。食文化が行き来することで人々の楽しみや刺激が増えました。国内外問わずご当地グルメが旅行の目的のひとつともなるくらいです。
生活は戦後より2000年代に入った方が豊かなのに、摂取カロリーが少なくなっているということが研究の発表でありました。何も不思議なことはありません。便利な世の中になったおかげで、人々は1日の活動量が減り、消費カロリーが減っているので当然のことです。
まず交通手段が便利になりました。また洗濯は洗濯機がない時代タライと洗濯板を使っていたのです。掃除機が無かった時はほうきではいて雑巾掛けをしていたのです。料理釜やお風呂も薪を割って焚いていたのです。当時の家事は肉体労働ですよね。ありがたい事に今はそこまで体を動かさなくても家事ができるようになりました。
昔は生きるために食べていたかもしれません。食べられなくて命を落とした人もいたと思います。今も生きるために食べている方もいると思います。
このあとの記事でも触れていきますが、現代社会では食べ物を取り巻く問題がたくさんあります。例えば野菜の安定生産のために使われる化学肥料や農薬、便利な加工品に入れられる保存料などの食品添加物。豊かな食生活を支えてくれる『優れもの』も同時に摂取しています。
摂取したエネルギーから消費したエレルギーを差し引いて体に脂肪として溜まるだけでなく、食生活を豊かにしてくれる『優れもの』も体に溜まります。ずっと健康でいるためにはそれを上手に出す力を身につけていきましょう。