何もしなくていい、を堪能する【キャンプ①】
コロナ禍キャンプブームのずっと前。私と友人たちはキャンプに大いにハマっていた。
きっかけは何かの飲み会で意気投合したメンバーがアウトドア好きで、いつのまにか1人、また1人と連られて参加するたびに沼る。という連鎖が続いたと記憶している。
私は、固定メンバーになる前の、最後に誘われたメンバーだった。
それもそのはず、なんせ私は誰もが知るところのインドア派、暑いのも寒いのも苦手、そしてあらゆる虫がすべてダメなのだ。今でもそれは変わらない。
朝はやく出発し、キャンプ場でテントたてて、BBQして、火を囲んで酒飲んで語らうなど、あまり柄ではなく、周囲もそれを認識していた。
最初の参加は人数合わせだったかもしれない。私も気まぐれに参加して、その後、周囲の驚きをよそに、大いにハマることとなる。
朝早くに駅に集まり、車に乗り込み出発する悪企み感が童心を取り戻す。
到着後のビール、外で食べるご飯、日常から離れた景色、そして、流れる川や木々の音、日常と離れた美しい自然の景色。
火を点ける難しさと楽しさ、真っ暗闇で火を眺める安心感、修学旅行のような夜、透明な空気の朝。
そのすべてが、長く自然から離れていた自分が、求めていたもののように感じた。
何より、キャンプのいいところは、設置や撤収、料理以外は基本的に皆、何もしない。
私たちのテーマがチルだからだったかもしれない。思い思いに酒を飲んで、寝て、また飲む。といった具合である。
何もしなくていい。でも、一体感もあり、英気を養えるという、思いがけない魅力も知った。
板垣恵介先生が刃牙の単行本カバー裏コメントで、休みがあったら何をしますか?という質問に対して
「何もしない、何もしないことを堪能したい」という類のコメントを書いてあるのを見たことがあったが、こういうことなのかなと思った。
もう一つ、お金がなくても低層階には住まないほど虫嫌い私が、キャンプ場で出会う虫には抵抗がなかった。
なぜか。この場所では、お邪魔しているのは我々人間のほうなのだ。
騒がしくしてすいません。きちんと片づけて帰りますね。という厳粛な気持ちにさえなった。
キャンプは正直、大人の贅沢な趣味だと思う。
まず車がいる。そして昨今のキャンプ用品というのはお洒落で高いのだ。
そんな小さいライトやナイフ、どこで使うの。。という商品が数千、数万円とする。日常使いにも適さず、月に1度キャンプで登場するかどうかなのに、、!
しかし、自分のギアを持つというのはかくも楽しい。キャンプ準備は収納との勝負だ。機能的で、軽く、見た目もせっかくならこだわりたくなる。
キャンプ場にいけば我々よりもはるかに裕福で社会的ステータスをもってそうな大人の皆さまも大勢おり、いい物で揃えているのをみると、自分たちのテントで報告をしあう。
やっぱり実物はいいよなあれ、みんなでお金出して買おうか。という具合である。
長野、静岡、埼玉、千葉、様々な土地のキャンプ場に行った。今も写真を見るたびに懐かしい気持ちになる。
人生はみんなそれぞれの旅がある。
遠く離れた街へ転勤した者、結婚して相手の地元へ移ったもの、海外で一勝負しにいった者、あの頃のメンバーで集まれる機会はいつしかなくなっていった。
私のクローゼットには、今もいくつかのキャンプ用品が眠っている。いくつになってもできる趣味だ。一人で行くのもいいかもしれない。
今度みんなで集まったときは、それぞれの家族と、それぞれの人生の土産話を持ち寄って、乾杯できればなと思う。
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