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大人になってから社会不安障害になりました
社会不安障害とは、人前で話すことに過度な恐怖を感じたり、周りの視線が気になって字が書けないなど、人前にさらされて起こることを恐れるあまり、日常生活に支障が出ている状態のことを言います。
大勢の前で話せなくなる
パーティーなど人が集まる場所が苦手
人前に出ると顔が赤くなって大量の汗をかく
これらの症状に複数当てはまる場合は、社会不安障害かもしれません。
社会不安障害の発症
今まで、社会不安障害は子供の頃から内気な性格の人が、思春期に入って発症するものだと考えられていました。
ですが近年になって、大人になってから急に発症する新しいタイプが多く見られるようになっています。
新しいタイプの社会不安障害
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大人になってから社会不安障害を発症する場合、今まで何も症状はなかった30~40代の人が突然発症します。
その原因となりやすいのが、会議や会社でプレゼンテーションをするときと言われています。
発症すると、苦手な場所から離れることで、気持ちは少し落ち着きます。
ですが、それは一時しのぎにしかならず、逃げれば逃げるほど社会不安障害は悪化していきます。
今まで経験したことのない感情に戸惑う人が多いようですが、逃げずに早い段階で自分の気持ちと向き合うことが大切です。
社会不安障害になるのはあなたのせいじゃない
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社会不安障害は個人の性格の問題とみられることが多く、
「気の持ちよう」「心が弱い」など、理解を得られない時代もありました。
ですが、今では社会不安障害は一つの疾患として認められています。
社会不安障害になってしまうのは、
本人の性格や、心が弱いからではありません。
人前で話すときに緊張することは、社交的な人でも健康な人でも感じるものです。
ですが緊張するし苦手だから、とそのような機会を避け続けていると、出来ないことが辛くなり、逃げて回避することが続くとますます苦痛になっていきます。
大人になってからの発症は、このような回避行動のメカニズムがあると言われています。
社会不安障害の治療
最近の研究で、社会不安障害の人が不安や恐怖を感じるとき、大脳にある
扁桃体と海馬の活動が高まることがわかってきました。
社会不安障害の発症は扁桃体や海馬と関わりがあり、脳内の神経伝達物質のバランスが崩れることで中枢神経が上手く働かなくなった状態だと考えられています。
社会不安障害の治療としては、薬物療法と認知行動療法の2つがあります。
薬物治療では抗不安薬を服用し、不安や恐怖を抑えます。
認知行動療法では苦手な場面を想定して、どのようにその場を乗り越えていくのかを考えながらトレーニングをします。
社会不安障害の治療では、この薬物療法と認知行動療法を合わせて行うことが最も効果が出ると言われています。
抱え込まずに受診を
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社会不安障害は、うつ病やアルコール依存症、薬物依存症、PTSDなど
他の精神疾患が発症する前兆となっている可能性がある
と注目されています。
そしてそれは、複数の精神疾患を併発する可能性が高いということでもあります。
社会不安障害は正しい治療を行えば、ちゃんと良い方向に向かうものです。
他の精神疾患を発症する前に、早めに受診して、あなたに合う方法で治療していきましょう。
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