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推しの現場レポの書き方 #2 読まれない想定と読ませる想定
推しの現場レポをnoteやブログでのまとまった文書として公開するといっても、1本目を出すまでには色々なハードルがあるもの。
かく言う僕も色々な方とnoteの話をしていて、「自分は文章を書くのが下手だから、レポ記事なんて大層なものを書けない」という声を何度も聞いてきました。
しかし、文章を通じて表現したいことが何かあるのなら、自分に高すぎるハードルを課さずにまず記事を書いてみればよいと思うのです。
もっと言うと、自分の記事が「読まれないという想定」と「誰かに読ませるという想定」のバランスが、ブログやnoteを始めるコツのような気がします。
ということで本記事では、僕がnoteで記事を書く時にいつも考えている
・自分の記事が「読まれない想定」
・自分の記事を「読ませる想定」
の2つについてお話しします。
ちなみに「推しの現場レポの書き方」シリーズの別記事は、以下のマガジンからアクセス可能です。
自分の記事が「読まれない想定」
初っ端から厳しいことを言うようですが、大抵の場合は最初の1本目の記事はほぼ読まれることなく埋もれると思います。
筆者はどこの誰なのかもわからない、文章の長さもクオリティも記事を開いて読み始めるまでは見当もつかないものに、自分の可処分時間を使おうと思ってくださる方は多くありません。
しかも動画のように流し見が可能な媒体に比して、文章は受け手が能動的に読み進めないといけず、余計にハードルが高い。
「人に読ませても恥ずかしくない記事に仕上げなきゃ」「大して読まれなかったらどうしよう…」と二の足を踏むよりは、1本でも多くの記事を書き上げて公開した方が良いと思います。
場数を踏んで初めて気づく改善点も多く、「大して文章を読まれない」最初のうちは試行錯誤を特に繰り返しやすい時期と思ってはいかがでしょうか。
自分の記事を「読ませる想定」
そんな最初期でも、自分の記事に出会って時間を割いてくださる方が少数でも出てくるのではないでしょうか。
その時の自分のベストを尽くして記事のクオリティを高めることが、読者さんに誠意を示すべきだと思います。
何せ、読者さんには自分が初心者かどうかは関係ありませんからね。
読者さんから見た自分の記事はどんなものか?
第一に、自分の記事が読者さんの目にはどう映るのかという視点が大事だと思います。
主な読者さんとしてどんな方を想定するかによって書き方が変わるとはいえ、想定読者層に関わらず、相手を不快にすることは可能な限り避けるべきなのは共通です。
同じ対象を推している方が自分のこの文章を読んだらどう思うか?
同じオタクの中でも、例えば古参の方にはどう見えるか?新規の方にはどうか?
推し本人が読んでくれた時としても、不快に思わせることはないだろうか?
と想像力を働かせましょう。具体的には以下のようなことを、色々な読者さんの視点を想像しながら行っていきましょう。
補足情報として推しの情報(客観的事実)を書き加えるなら、可能な限り裏は取る。
自分の感想や推しへの思いを語る部分は個人の感想や見解と位置づけ、他者に押し付けない。
推しや特定の誰かに対する非難等ではなく、ポジティブな事実や思いを書く。
※3点目について、「ネガティブな印象から、○○を機にポジティブに一転した」といった変化なら、書き方によってはアリかも。
どれだけ気を配ったとしても、こうした批判を受けることもあるかもしれません(「批判」と「非難」は明確に切り分けて考えるものとします)。
記事を仕上げるまでは真摯に自分の文章に向き合い、批判を受けた際も真摯に訂正して謝罪すればよいのです。それでも通用しない世の中だとすれば、人間何もできませんよ。
言いたいことが伝わる文章か?
第二に、自分の文章が読みやすいかという視点での点検は不可欠です。
内容面でもそうですが、まずは語彙や文法が適切か、視覚的に見やすいかといった話だと思ってください。
どれだけ良い内容を書いていたとしても、例えば文を句点で区切りすぎて読みにくい、読みにくい表現や文調が多く使われている、何度も読み返さないと意味が理解できないとすれば、そもそも最後まで読んでもらいにくくなります。
筆者の脳内には、記事の内容も記事に書いていないことも全て網羅されているため、内容をわかっているのが当然です。
が、読者さんは基本的に何も知らない状態から記事の内容を分かってもらわなければなりません。
こうした筆者と読者さんの間でのギャップを踏まえ、この書き方で伝えたいことが言語化できているか、初見の方にも伝えたいことは伝えられそうか、といった視点を持ちましょう。
最初は勢いだけで文章を書いちゃっても大丈夫です。公開前に文章を整えればよいのです。
その後、伝えたいことは結構書けたと思ってからでも大丈夫なので、記事を音読してください(可能であれば、時間を置いて何度か音読しましょう)。
自分でも音読しにくい、あるいは内容がわかりにくいと思った部分は直しましょう。そこはきっと読者さんにとっても読みにくい部分のはずです。
自分というフィルターを通して、内容と表現を綺麗にした文章を1本の記事として世に送り出す。
こうしたプロセスを踏むだけでも、文章のクオリティは馬鹿にできないほど上がるものですよ。
最後に
本記事では、「自分の記事を読まれない想定」をすることで執筆や公開のハードルを下げること、一方で「記事が読まれる想定」で想像力を働かせながら書く重要性についてお話ししました。
仮に記事の執筆活動が壁打ちのようなものに思えるとしても、その実は文章を通じて読者さんとコミュニケーションを取る行為だと思います。
ぶっちゃけ最初は拙い文章でもよいのです。
「自分には文才がないから〜」と自分を卑下してブレーキをかける必要もありません。
あなたが推しに対するポジティブな思いや感情の動きを言語化したいと少しでもお思いであれば、ブログやnoteで推しを語る記事を書いてみましょう。