女子大生が考える女性としてのキャリア選択 わたしが就活を選んだ理由
先日Next Blooms!さんのイベントに登壇させていただき、「ロールモデルのない時代に 〜自分らしくはたらくということ〜」というテーマでお話させていただきました。
そこで大学1年時から長期インターンをしてきたわたしという人間のキャリア選択は、実は少しは誰かの参考になるのではないかと気づき、せっかくなのでnoteにしたためることにします。
はじめに
わたし自身について軽く自己紹介をすると、1998年生まれの21歳、都内私立大学の文系学部に通う4年生です。
大学生時代はこのnoteでも触れたようにずっと長期インターンをして働いていました。
大学3年の5月から就職活動を本格的に始め、来年4月から一般企業で働く予定です。
なぜ就活?
わたしは当初、長期インターンをして相性の良いと感じた企業にそのまま入るか、自分で起業するか、フリーランスとして生きていこうと考えていました。
正直自分の将来についてはどこかぼんやりとしていて、現実味を感じられていなかったです。
というのも、元々アパレルのプレスになりたい!という夢を中学生のころから持っており、社会人になったら、それに限らず大好きなファッションや美容に関われてお金の稼げる仕事をしたいな〜と考えていたからです。(これ!という特定の希望職がなかった)
そんな中、大学3年生になったばかりの春、当時働いていた企業から内定を頂きました。
これまでサークル活動や遊びなどいわゆる“大学生“らしい生活を放棄して、まるで社会人のように働いていたので、「努力が報われた」とも思ったし、「やっぱり頑張っていればあんな大変で苦しそうな就活をしなくて済むんだな、ヤッター」くらいに思っていました。
ところがいざ、大学を卒業した後に就職する企業があるという状態になると、急に自分のキャリアが現実味を帯びて迫ってくるように感じられ、「あれ、わたしのキャリアってこれでいいんだっけ?」という違和感を持つように。
当時の自分が考えていた選択肢は
1. 企業に就職する
2. 起業する
3. 独立する
の3つです。
起業や独立を考えたとき、わたしはそれらを“目的“として考えるタイプではなかったので、本当に起業や独立という“手段“でないと出来ないことができたらそうしよう、と考えました。
加えて、スタートアップにいたときに強く感じていた「1人の裁量は大きいけれど世の中への影響力は小さい」という構図に飽きていた自分に気づきました。
就職活動の一環でイベントや企業説明会に参加していくと、世の中には色々な仕事があり、面白そうでやってみたいと思える色々な仕事を見つけることが出来ました。
自分はずっとスタートアップやベンチャーを経験してきたけれど、一般企業で働かないとできないような大きな仕事をしてみたい!と思うようになりました。
また、日本の新卒採用はチャンスだとも思いました。学生がどんな専攻、どんなバックグラウンドでも(選考に勝ち残りさえすれば)、どんな業界・企業にも入れるし、どんな自分にもなれる。
独立や起業はしようと思えば究極すぐにできますが、この新卒採用市場で就活をすることは今しか出来ないことです。
そう考えたとき、自分の道として就活を選ぶに至りました。
挫折し続けた就職活動と何もない自分になる恐怖
そんな形でスタートした就職活動ですが、最初は思うように行かず落ち込むことも多々。
わたしはずっとIT系の企業でインターンを経験してきたので、IT業界からはとてもウケが良かったですが、ほかの業界はてんでダメで自信を失う日々でした。
正直、 周りから「かりんちゃんなら就活余裕でしょ」と言われることが多く、自分でも高を括っていたなと思います。
不合格メールを受け取る度に自分は価値がないんだと言われているようで、自分を否定される(と感じる)度に、これまでの自分はなんだったんだろう?自分はもっと価値がある人間だったはずなのに、という想いでいっぱいになり、とても苦しい時期でした。
このnoteでも書きましたが、当時のわたしは自分を何者かと過信していたし、それが就活を通して失われていくように思えて、恐怖を感じていました。
就活をしなければ、自分は何者かのままでいられた(と感じ続けることができた)かもしれない、とさえ思えましたが、
自分の目標ややってみたい仕事を叶えるためには、今の大したことのない、実績めいたものだけを積み上げた自分は殺しても構わないと思い直しました。(大げさですが笑)
そんなこんなで文字通り泣きまくったしボロボロになった就活でしたが、結果的に想像より多くの企業からご縁をいただくことができ、まずまずの結果となりました。
とはいえ、当初志望していた業界(今までとは全く違う世界)には望み叶わず。
もう一度就職活動をすることも考えましたが(ここは長くなってしまうので今回は割愛します)、今は自分の持ちうる選択肢の中で最大限努力して、絶対に自分のやりたいことを叶えたいと思っています。
女性としてのキャリア選択
わたしは自分のキャリアを追いかけつつ、結婚・出産をして家庭も築きたいと思っていました。
出産を考えたとき、女性として年齢にリミットがあるので、28歳くらいで出産したいと考えていました。
キャリアと家庭の両立には以下の2通りがあると考えています。
1.フリーランスや起業など働き方を柔軟にする
2.仕事と家庭を両立しやすい企業で働く
就活の面接などでも伝えていましたが、20代後半になったとき、独立や起業を選択できる自分になっていることが一つの目標であり、企業選びの軸でもありました。
(これを伝えたら「かりんちゃんは会社を踏み台としか見てない」と怒られたことがあるので注意してください笑)
また、わたしが今インターンをしているメルカリという企業は、そのような女性が働きやすい企業の1つだと思っています。(今自分が子どもを産むならこの会社にいたいと思うほど)
これまで自分は年上の女性の話を聞いて、仕事と家庭の両立のためには仕事の方を家庭に合わせなければならないと思っていましたが、実際に女性が働きやすく家庭と両立できる企業を目の当たりにし、その考えは薄くなりました。
自分がより社会人として成熟すれば、転職などでよりワークライフバランスの取りやすい企業で働くことも出来ると思っています。
ロールモデルのないキャリアデザイン
女性の社会進出が叫ばれてから久しいですが、いまだ社会で活躍されている女性の数が少ないのが現状です。
わたし自身、「ロールモデルはいますか?」と聞かれるとちょっと困ります。
まるまるこの人のようなキャリアを歩みたい!という意味でのロールモデルは存在しないんですよね。
でも、これまで出会ったり、記事などで見かけた方で、素敵なキャリアを歩まれていて憧れている方はたくさんいます。
この方はこういう企業からこういう企業へ行かれてる、こういう経験を積んだあとこういうタイミングで独立されている、などポイントで参考にさせて頂きながら、じゃあ自分はこんなふうに歩んでいけたらいいな〜と考えていました。
また、日本はキャリアデザインという概念が遅れているように思います。
周りの大学生も就活を「就職」ではなく、「就社(会社に就く)」と捉えている人が多いように感じました。
実際に「なんの職業に就くの?なにになるの?」という会話より、「どこの会社に行くの?」という会話の方がよく聞くような気がします。
社会に出ると、学生の目線では気付けなかったキャリアの仕組みや落とし穴がたくさんあるように思っています。こういうキャリアを理想としていたけど、このルートはかなり難しいのか…!という発見をしては絶望したことも多いです。
そんなときは
・活躍されている女性の経歴を調べる
・色々な人に会う(学生も社会人も)
・プロ(転職エージェントなど)に話を聞く
などをして、ぼんやりとした疑問や不安を具体的に整理していきました。
正直、今後のことなんてなにも分からないし、不安になることも多いですが、自分が歩けば歩いた分、道が開けていくと思っているし、それは後の世代の見本にもなれると思っています。
女性の働き方が多様になってきた今だからこそむしろ、選択の幅も広がり、自由なキャリア設計ができるのではないかと考えています。
おわりに
今現在自分が考えていることをつらつらと書いてみましたが、少しでも誰かの参考になれたらとても嬉しいです。
この考えはきっとまたどんどん更新されていくと思いますし、そうしたいなと思っています。
また、今後の自分についてどうしようか悩んでいる部分もたくさんあります。
もしわたし自身に興味を持っていただけたら、ぜひお話させて頂けたら嬉しいです。
卒業まであと半年という時間に、できるだけ多くの方と出会いたいなと思っています。
加えて、現在時間にゆとりがあるため、業務委託やスポットなど、これを機になにかお力になれることがあればぜひご一緒させてください。
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