97世代女子大生のインスタ考察
こんばんは。早稲田大学3年生の里見と申します。普段はIT企業で企画やマーケティングのインターンをしています。
note書く書く詐欺をしていた私ですが、このツイートをきっかけにいいから何か発信せねばと思い、酔った勢いで筆を取っています。
目次
● はじめに
_ 今回のセグメントについて
● 女子大生のインスタの使い方
1 - お店決めるのはインスタ、メニュー決めるのもインスタ
2 - フィード投稿は特別な時
● 女子大生のインスタストーリーの使い方
1 - ストーリー>>>(超えられない壁)>>>フィード投稿
2 - ストーリーは相互コミュニケーション
3 - もはやLINE。会話の起点はいつもストーリー
4 - 「親しい友達」機能の現状
● おわりに
はじめに
まず今回書くのは私の周りの女子大生たちの使い方になるので、以下のセグメントの子達と思っていただければと思います。
・割と高学歴 (早稲田生がメイン)
・都内住み
・97世代 (大学3年生)
補足すると97世代は、中2あたりでLINEが普及して、中3くらいにスマホ移行率90%くらいになって、高1あたりからインスタが流行った世代になります。
女子大生のインスタの使い方
お店決めるのはインスタ、メニュー決めるのもインスタ
まずはじめに、私たちが普段カフェや飲食店を決める際のインスタの活用方法について触れてみます。
友だちとご飯行こー!となったときに、お店の候補をシェアするのはたいていこの2通り。
1. LINEでごはんを食べる会話になる。インスタのお店のスクショを送る
2. インスタDMでごはんを食べる会話になる。インスタのお店の場所リンクを送る
1. LINEでごはんを食べる会話になる。インスタのお店のスクショを送る
これはよくあるシーンで、既存のLINEグループなどが動いて「そろそろごはんいこー!」みたいな感じになるパターン。
みんなお洒落なところに行きたい!や、美味しいもの食べたい!というモチベーションがあるので、当然“そのお店に行くと撮れる”お洒落な写真や、“そのお店で食べられる”美味しそうなご飯の写真がたくさん集まっている、インスタでお店探しをします。
この時、インスタのお店の場所リンクを直接送ることはできないので、必然的にスクショを送ることになります。
2. インスタDMでごはんを食べる会話になる。インスタのお店の場所リンクを送る
これはグループというより1:1でDMしているときに起こりがちなシーンです。ストーリーなどに反応して(後述)会話が進展し、そのままご飯行こう!となるパターン。
このときはそのままインスタのお店の場所が送れるので、候補を送りまくって決めて行きます。
また、お店に着いた時もどのメニューを頼むか迷った時は、欠かさずインスタでチェックします。
意外と飲食店のメニューって名前だけで写真が載っていないものも多くて、どんなものが来るのか想像がしづらいですよね。
そんな時インスタを見れば、このメニューはこんな感じか〜とわかるので便利ですし、お洒落さを求めている時はどのメニューが写真映え(フォトジェニック)なのか分かるのです。(これ重要)
フィード投稿は特別な時
最近、以前にましてフィードへの投稿を頻繁に行う人が減ってきたように思います。
背景にはインスタストーリーの普及で、ちょっとしたシーンや感情の共有を気軽に行える場所ができたことがあると考えています。
そこで増えてきたのが、“特別な時”投稿。
例えば、サークルを引退しました!という報告の投稿だったり、年賀状代わりに1年の思い出を複数枚投稿して振り返りの言葉を綴ったものなど。
個人的には少しノリがfacebookっぽくなったように感じます。
ストーリーは気軽なものだけど、フィード投稿は少し真面目というか、かしこまったというか。
これはちょっと感覚的なもので、全てそうなった訳ではありません。普通の投稿もたくさんありますが、恐らくストックしたい思い出はストーリーのハイライトが一定担保しているように感じます。
女子大生のインスタストーリーの使い方
続いて、インスタストーリーについても触れていこうと思います。
ストーリー>>>(超えられない壁)>>>フィード投稿
インスタストーリーが登場した2016年から徐々にフィード投稿よりもストーリー投稿を多くする子が増えてきました。
そもそもインスタストーリーが出たときは、みんなSnapchatを使っていて、クローズドなコミュニティの中で、今〇〇してるよ〜とか、めっちゃねむい〜(自撮り)とかを上げるという文化がありました。
インスタストーリーが出た当初は、みなさん記憶にないかもしれませんが、私たちは、こんなオープンなところに気軽に"今"をシェアなんてできない!とビビっていたことを覚えています。
インスタってこれまでバイト先の人や大して仲良くない人もフォローされていたりして、当時のSnapchatよりもオープンだったんです。
当時のスナチャ文化はこの記事がよくまとまっています。
(昔私がライターをしていたメディアです)
それが徐々に、ストーリー投稿の気軽さをみんな感じるようになり、ハードルも下がり、むしろフィード投稿の方がハードルが上がっていったように思います。
この変化には3点の仮説があります。
①裏垢作成などストーリーを気軽に投稿しても困らない状況を作る工夫をし始めた
②フィードの世界観を凝ること、またそのために写真の選定、加工、並び替え等に疲れた
③Snapchat民が①②等の理由から徐々にインスタストーリーに移行。Snapchatに人がいなくなり、結果ほとんどの人がインスタに移行完了。
いずれにせよ、今は"ほとんど"の人がインスタストーリーを利用しています。(まだSnapchatを使っている人は少数ながらいます)
ストーリーは相互コミュニケーション
インスタストーリーというと一方的に今の状況をシェアするものと思うかもしれませんが、意外とインタラクティブな使われ方をしています。
たとえば、今年の年末によく見かけたのはこんなストーリー。
それぞれ、インスタストーリーのクエスチョン機能とプール(投票)機能を活用したものです。
これ、なにがやりたいのかと言うと、コメントや投票をもらった人に一言ずつ返信をしていくのです。
ちょっとイメージつかないと思いますが、こんな感じでコメントをつけて返信をしていきます。
これは私が自作自演しているので(笑) ちょっと寂しい感じですが、いつかのsarahahっぽいですよね。
あとはクエスチョン機能での「オススメのNetflix教えて♡」や、
投票機能で「髪の毛切るべき?教えて😫」みたいなものもよく見かけます。
こんな感じでストーリーは近況のシェアで使われることもありますし、誰かから反応をもらいたかったり、誰かとコミュニケーションをしたいときにも使われます。
比率としては普段の近況シェア:インタラクティブ投稿=9:1くらいでしょうか。
もはやLINE。会話の起点はいつもストーリー
最近よく目にする、“もはやLINEは使われていない、今はインスタのDMばかり”という説、あれあながち間違いではないと思います。
もちろん、LINEも全然使われていますが、それ以上にインスタDMでのやりとりの増加がとっても目立っているように思います。
私は常に、5~10人とインスタでDMをしている状態です。
(↑この日は10h以内に6人とDMしていました)
会話の始め方としてはいくつもパターンがありますが、だいたい
《誰かの投稿に対してリアクションをする》
ことが最も多くて、
「ここどこ?美味しそう😍」「え〜なに買ったの?」「うわ!さっきまで私そこいたよ!」などなどリアクションは様々です。
「親しい友達」機能の現状
実は私、「親しい友達」機能ができたとき、“今さらすぎない?” “これ使われなくない?”と思っていました。
なぜかって、だってすでに裏垢作っている人たちはたくさんいるから。
みんな本垢に親交の浅い友人が増えていって、見られたくない投稿が出てきて、その対策として とっくのとうに裏垢を作成していました。
なので、わざわざ「親しい友達」を作る必要がないと思っていました。
それで現状はというと、結構使われています。
私が観測している「親しい友達」機能を使ったストーリーはこんな感じ。
・あんまり見られたくない遊んでいる様子(クラブとか)
・恋人とのデートの様子
・家族の様子
・遊び相手探し (◯日遊んでくれる人〜等)
・どうでもよさげな自撮り (眠い〜、目腫れた、等)
このような使われ方に至った背景を考察すると、以下2点の仮説が立てられました。
①みんな裏垢があるとはいえアカウントの切り替えがめんどくさい
②これまで裏垢を作るまででもなかった人たちが、裏垢があったら投稿していたものを投稿するようになった(顕在化していなかった投稿が現れた)
この2点については、裏垢を持っていたけど現状使わずに「親しい友達」機能だけ使っている人の割合とその理由、今もなお使い分けしている人の割合とその理由をヒアリングしていきたいな〜と思っています。
おわりに
というわけで初noteを書いてみました。
普段、息をするようにSNSを見ているので、またなにか発見があったらその度にnoteを書くようにしていきたいと思います。
また、私は普段ツイッターで「#里見メモ」を発信していますので、よかったらチェックしてみてください💡
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