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今日の本 20
集英社文庫
東京バンドワゴン
作:小路幸也
¥607(税抜¥552)
あれよあれよ〜ア〜あれよあれよ〜20冊目。
こんな凄まじいほどの自己満noteを読んでくださり、ありがとうございます。日々感謝。感激、雨あられ。まあ、今回もウダウダウハウハ書いていこうと思います。
ウダウダウハウハ
「東京バンドワゴン」シリーズ、第一弾目の作品です。今年の4月に「イエロー・サブマリン」が発売されたそうで、現在全部で15巻!そしてマイハウスにあるのは…「シー・ラブズ・ユー」「マイ・ブルー・ヘブン」「オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ」そしてディスブック。4冊(図書館では借りて読んだっていう言い訳を添えて)。まだまだジャ…。
<あらすじ>
「東京バンドワゴン」は明治18年創業の古本屋さん。8人の大家族とご近所さんたちの関わりで生まれる沢山の日常たちをみる
って言うお話。
この本は、今この場所で過ごしている人とは別に語り手さんがいらっしゃいます。東京バンドワゴン三代目店主の妻・堀田サチさん。暖かい語り口調で穏やかな心もちで読むことができます。ちなみにサチさん、2年前に亡くなっており、空の上からこのお店と家を日々見守り、語っております。
「昔ながらの大家族」と言うより、いろいろな家族の形の集合体の様な堀田ファミリー。いわゆる訳ありな人も少々。各々の生き方が強くてかっこいいです。なんと言うか…全員自立している感…?(何目線)
みんな色々な性格ありますが、三代目の息子・堀田我南人(ホッタガナト)にスポット当てていきたいと思います。唐突
堀田我南人は60歳の伝説ロッカー。堀田ファミリーの中ではおじいちゃんポジションです(孫2人いる)。語尾は大体ちっちゃい文字です。なんていうかぁ、こういう感じなんだよねぇ。よくLOVEを語っています。
個人的に、実際にいたら面倒くさい様な人だと思うのです。(※意見にはとても個人差があります。悪口ではありません。敵ではありません。)語尾もちょっとヌアァッッってなりそうな…。LOVEも然り…。ですが、そうなのですが。ふとした言葉がすごくフィットするのです。良い言葉とか深い言葉っていうわけでは無いのですが。
例えば、
「家出は若者の特権。年取ってからやると失踪者になる」
ああ〜(心の声)
「ケンカは若者の特権。年取ってからやると犯罪者」
ああ〜(心の声)
当たり前のことを思い知る感ってヤツです。しみじみしじみ
事件が多めの日々をおくっている「東京バンドワゴン」ですし、各人の自立はとても強いですが、それら以上にとても「暖かい」本です。サチさんの語りによる中和作用もあるのかもしれませんが、ちゃんと心同士で付き合ってるのを感じます。家族内でも、ご近所さんとも。
やっぱり商いをしている家やその周りはみんなこんな感じなのだろうか…。
ワタクシ自身は、ソコソコマアマアな「地方」に分類される地域で日常を送っておりまして。幼き頃は、近所の友達と家の周りでよく遊んでいましたが、なかなか今ではご近所さんとの関わりも挨拶程度になっている現状…。
「東京バンドワゴン」のある下町感に憧れを抱きます。なかなか実体験はできていませんが、この本の中の世界に思いを馳せ、読んでいる間はその世界の住人になり切ろうと思います。
暖かい心を携えて!
今日の本、第20号、東京バンドワゴン
これにて。