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今日の本 7

講談社

ちいさなちいさな王様
作:アクセル・ハッケ
絵:ミヒャエル・ゾーヴァ
訳:那須田淳 / 木本栄
¥1430(税抜¥1300)


STAP細胞が有名になった頃、その研究をしていた小保方晴子さんが、学生時代この本についての感想文を書いたとかそういう事で、マイファーザーが家に連れてきた本です。

ワタクシ自身、理系脳は壊滅しているし、STAP細胞自体が何なのか理解していないので、責任を持った発言をできないのですが。真実はわからないけれど、実際に研究をしていたという時点ですっげえやいという感じな感じです。軽っ

色々あった様だけれど、この本に出会わせてくれたのは小保方さんなわけで、とても感謝しています。多分中学生くらいだったワタクシにとってものすごく救いになった本でした。

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<あらすじ>
僕の人差し指くらいの大きさの太った王様は、僕が当たり前に生活している日常の考え方が当たり前でない世界で生きている。

あらすじというか、王様の紹介みたいになってしまいましたが…。

中学生の、the思春期!the反抗期!のワタクシは、全てが苦でした。大抵嫌な記憶は忘れますが、その時期の事はすごく覚えているし、その時期に関わった大人たちには今でも嫌悪感を少なからず抱かざるを得ない…(その人たちを許せる様になったらちゃんとした大人になれる気がする)

ネタバレになるかもしれません。
「…眠ることを起きることだと考え、起きることを眠ることだと考えれば良い…」
それなりにちゃんとやる事はやって、でも実際自分の中では、毎日がタイトルマッチみたいな感じで。家族も、学校の友達も、先生も、部活も、心の底ではなーにも受け付けず、休み時間は図書室に直行みたいな生活を過ごしていた小童にとって、その言葉は、やっと信じていいものができた、暖かいことに感じました。

特にその頃所持していた、電子辞書以外の唯一の電子機器である、ボイスレコーダー型のラジオ。それを携えスクールオブロックという、番組(学校デス!)を心の拠り所にしていたので、夜を楽しむために、起きていたと言っても過言ではない!

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起きている時間が充実している人には理解不能領域だと思いますし、時が経った今の自分にとしては、一歩ひいた位置から考えられる余裕があります。
人間て、基本的に、最終的には自分にしか興味はなく、それぞれのペースで生きているので、自分のことをわかってほしいだとか理解してほしいという想いなんぞ意味のないことなんだろうと思います。そういう気持ちを自分自身で納得して解決できれば何も障害もなくスンスン生きていける。でもそうじゃない、力のない中学生だとか、逆に力を持ちすぎて意味わからん方向に向いてしまっている大人とかもいる訳で。

求めていたことにちょうど良いタイミングで出会える可能性はどれくらいの確率なのか知りませんが、本当にそういうことが必要なときに必要な人に供給されることを願います。

ファミマのいもけんぴを食べながらいうことでもないのですが、自分自身が今まで供給してもらった分くらいは需要ある燃料を生み出せたら良いなと思います。誰に刺さるか検討もつきませんが…。


今日の本、第7号、ちいさなちいさな王様

これにて。


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