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愚か者と生きるならきっぱりと独りで行け!
湘南に暮らす心理カウンセラー
渡辺サヤです
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8月の募集は7/20から公式ラインにて募集開始します。
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さて、本日も『ココロノマルシェ』に寄せられたお悩みにお答えします。
ココロノマルシェとは
作家で、人気カウンセラー根本裕幸先生の弟子カウンセラーたちが回答する、無料お悩み相談掲示板です。
どなたでも無料でお悩み相談できますので、是非ご利用ください。
『不倫終了から約10年後』
相談者:ぺぽかぼちゃさん
こんにちは。たまに投稿してお世話になっています。私は40代女性会社員で、家族は夫と子供二人です。
気持ちの整理しつつなのでまとまっていなかったらすみません。
私は10年以上前に当時の職場のおじさん(以下おっさんと呼びます)と不倫をしていました。
なんで今になって掘り返しているかというと、最近おっさんがセクハラで諭旨退職したと聞いたからです。うちの会社でセクハラで諭旨退職というのは相当ひどい行為だろうと私に教えてくれた人は言っていました。
ただそのとき私によぎったのは罪悪感とか、あの人はこのまま破滅するのだろうか、、という胸が痛むような気持ちで私はおっさんに同情すらしているのです。
質問は、私はまだ手放せていないのでしょうか?ということと、何かおすすめの心の持ちようややってみることはありますか?、あとおっさんを心配する私にアドバイスも欲しいです。
当時の不倫について説明します。(以下ややこしくなるので説明しませんが、不倫が始まったのは同じ職場だったときですが、それ以降は同じ職場のときもお互い異動して違う職場の時もあります。違う職場の年数の方が長いです。)
不倫していたのは13歳年上で、私がアラサー、おっさんがアラフォーのときでした。
かなりの遊び人で、付き合い初めて数カ月でほかにも彼女がいるとわかりましたし、「常に彼女が二人いる」とか、ろくな噂はなかったのですが、3年間別れられませんでした。恋愛経験の少ない、素直でマジメな優等生女子が不倫にハマるってあるあるらしいですが、まさにそれでした。仕事もつらくておっさんとの時間が安らぎでした。(手放しのためにおっさんと呼んでいますが、この呼び名は萎えていいですね、、笑。じぶんがおばさんなのを棚に上げていますが。)
私は自分の自信のなさや自己嫌悪を外部評価でごまかすためにおっさんにすがっていたのだと思います。不倫とはいえ、恋愛相手がいるのですから。しかし当時は本気で好きで、おっさんと結婚したかったです。
おっさんは口がうまく、仕事が出来て、統率力もありました。「表面上は口達者」「 利己的・自己中心的」「 自分の非を認めない」「良心の欠如」「刺激を求める」あたりはサイコパスに当てはまると、当時から思っていました。
おっさんは奥さんが難病で片足を切断するような状態だったのに、不倫をしていたのです。いや、「だから」というべきかもしれませんが。
結婚は20代前半にして、結婚した当初から他に女性がいたとは聞いていました。つくづくどうしようもない人ですね。子供は二人いました。男の子一人、女の子一人、女の子も持病があって運動はできないと言っていました。おっさんの携帯を盗み見たときに、「ぱぱきょうかえってくる?」と女の子からメールが来ていて、罪悪感にかられたことを覚えています。
その女の子は数年前、10代前半で亡くなりました。理由は知りません。奥さんはいないし、夜は飲み会や不倫で空けがちなので、おっさんはその女の子を実家の両親のところにやって育ててもらうことにしたと、確か当時言っていました。お兄ちゃんは年が離れていて大きかったので一緒に住んでいたはずです。
私は、「息子に離婚すると言えない。息子が成人するまで離婚はできない」と言われていました。その前に別れましたが、息子が成人するまで待っても一緒にはなってくれなかったと思います。おそらく私と付き合っている間も別に彼女がいたでしょうし、そっちが本命だったかもしれません。週4とか夜を一緒に過ごしていましたが。
別れたのは、もう結婚してくれないだろう、いい加減断ち切らなくては、と理性で断絶しました。死ぬほどつらかったです。よくそんな精神状態で仕事していたなと思います。そのうえ半年後には、私と並行して、職場の別の女性とも付き合っていたとわかり、別れた後でも気持ちが残っていたので物凄くショックを受けました。しばら根本さんじゃないですが、くカウンセリングを利用していました。
私はこの不倫でたくさん悪いことをしました。昼休み中に逢引きして会ったこともありますし、その職場の別の女性に嫌がらせをしました。犯人とバレずに済んだので処分は下されませんでしたが。一番申し訳ないのは彼のお子さんたちに対してです。女の子が亡くなった理由はわかりませんが、今でも胸が痛みます。おっさんも子供はそれでもかわいがっていたはずです。
別に私以外の女性ともたくさん付き合っていたのだと思いますし、彼の家庭を壊したと言えるほどの影響力は別になかったのだと思いますが、それでも罪悪感と彼を救えなかったという思いを抱いてしまいます。一方で、おっさんの退職は実は2年ぐらい前だったようで、今さら知るぐらい彼から遠い立場になったことで安堵する気持ちもあります。たぶん、私の罪悪感の象徴なのでしょうね。ちゃんと癒した方がいいのでしょうか。
ペポかぼちゃさん
ご相談いただきましてありがとうございます。
今は旦那様とお子さんと幸せに暮らしているのですね。
いっそのこと、今おっさんが本当に幸せになってくれていたら憎めたのに・・・
未だに不幸だとしたら、当時の「ちょっとでも癒してあげたい」って思いがよみがえってきてしまうと思います。
すごく好きだった人って忘れられないものだし、そのうえ、深く傷ついた恋愛というのは、傷が回復するのに時間がかかりますから、終わってからも「あんなに何年も引きずるほど大恋愛だった」って思ったりすることもあります。
その感情を紐解いていくと、まだ好きだから忘れられないのではなくて、深く傷ついたから忘れられないということも実はあったり・・・
私もどっちかというと、ペポかぼちゃさんと同じく、情が深い方なので、どんな別れ方をして酷い傷ついたとしても、最初こそは怒りや憎しみでいっぱいですが、数年経って悲しみが癒えてくると、相手のことを心のどこかで「幸せでいて欲しい」とさえ思うタイプです。
友達に話すと「優しいんだね」って言われませんか?
自分のこと、どっかできれいごと言いたいだけなのかなあ。とかって疑ったりして・・・たしかにそうだと思うんですけど、もう自分はそういう個性を持っているんだって認めた方がいいと思います。
「彼を想う」いうではなく、「自分が愛した人」を特別に思うようなロマンチストさんでもあると思うんですよね。
これはけっして悪いことではないです。
真面目だから、というよりも、もっと適切な表現を使うとするならば、
「愛や思いやり」というものが、何よりも大事だと思うような価値観を持っている人なのだとも思うんです。
愛が深い、愛した記憶を大事にする、愛って尊いもの、そんな価値観が何よりも優先されるところはないでしょうか。
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ご相談文を読むと、たしかに彼は遊び人でもあるけれど、なんだか大変な思いをしてきた方でもありますよね。
彼は当時、ペポかぼちゃさんのような女性に癒されることで非常に救われていたと思いますよ。
しかし、彼自身が自分の内面と深く向き合うという選択をしなかったため、現在の結果に至ったという感じが私としてはしてしまいます。
別れた女性の中には、ペポかぼちゃさんとは違って、因果応報だ!罰があたった!と、捉える方はいるでしょうね。
恋愛だけに限らず、クズ男ぷりを中年以降も発揮されている方は、私が見る限りでは、多くの場合がお金が無くなる、家族に見放される、付き合う女性のレベルがどんどん落ちる、周りに良い人間がいないなど、人生がどんどん悪くなっていってるような気がします。
>口がうまく、仕事が出来て、統率力もありました。「表面上は口達者」「 利己的・自己中心的」「 自分の非を認めない」「良心の欠如」「刺激を求める」あたりはサイコパスに当てはまると、当時から思っていました。
相談文にも書いていただいてますが、「自分は順調だぜ!」アピールが非常にうまいこともあり、優しい人ほど最初は信じてみるんだけど、深く知れば知るほど、「コイツ・・・浅いな。」とか「かわいそうだな」とか、いろんな感情を感じられたと思います。
彼のみたいなタイプは表面的には強がっていますが、実際は自信はないんですよね。それはもうお分かりでしたよね
だから、本当に人を思い遣るよりも自分を傷つかないことを選択してしまいます。
そして、強く愛されたいと願う一方で、こんな自分なんかが愛されるはずない!って思いこんでいる人たちでもあります。
>おそらく私と付き合っている間も別に彼女がいたでしょうし、そっちが本命だったかもしれません。
深く愛してくれる人がいても、その人にハマらないように、もう片方の自分が深くハマらない女性の方に重点を置く方も少なくないと感じます。
しかし、結局はこちらも本当に愛して大切にできるわけではないので、駄目になってしまうことが多いと感じますね。
このように、傷ついた原因が沢山あったけど、ペポかぼちゃさんが、どこかで彼の本質を見抜いていて、「やっぱり私は愛されていた」と感じるので、思考を使って一生懸命に彼を否定し続けてきたような気もしますね。
だって、嫌いになって別れた方が楽ですもんね。
本当の気持ちを押し込めてきたからこそ、手放せなかった原因があるのだとも思えるのですよね。
感情は抑圧してもなくなりません。
それどころか、どこかのタイミングで抑圧してくすぶっていた感情が別の形で表れてくることもあります。
ペポかぼちゃさんはどんな彼の悪い話が出てきても、やっぱり好きでい続けられるような愛の深さを持っている方なんだと思うので、彼に対する愛をまずはきちんと認めてあげることで、長年くすぶっていた思いをようやく手放せるのかもしれませんよね。
そして、彼のお子さんに対する罪悪感ですが、もともと不倫という状態で罪悪感を感じていたので、その罪悪感にふさわしい現実が目に飛び込んできやすくなります。
自分を厳しく罰したいので、その一番良い材料として、お子さんのことが気になってしまうということが無意識に起こっていた可能性もあると思うんですよね。
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ここで、ペポかぼちゃさんの救いになるかは分かりませんが、ちょっとスピリチュアル系のお話をさせていただきます。
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人はどんなに助けてあげたい!って思う人であっても別れるときは別れます。
一緒に生きていくことが出来ない人っています。
多くの場合には、波動や周波数が違うので縁が切れてしまうのですよね。
>別れたのは、もう結婚してくれないだろう、いい加減断ち切らなくては、と理性で断絶しました。死ぬほどつらかったです。よくそんな精神状態で仕事していたなと思います。
縁が切れた理由は、ペポかぼちゃさんが精神力が強くて流されないからなんだと私は思うんですよね。
苦しくても、自分が幸せになれる道を選ぶことが出来たからです。
自分の価値を守ったり、理想を実現で出来るように踏ん張れる人だからです。
ここが、辛い感情に流されたままのおっさんとの大きな分かれ道でしたね。
執着せずに自分の幸せへの道を信じて耐えたご自分を、もっと認めてあげましょう。
そして、こう考えてみて欲しいのです。
もう会えない人がいるからこそ、私たちは今目の前にいる人を大事にできたり、辛い別れなどで傷ついたからこそ、私たちは人の痛みがわかり、優しくなれるのです。
大切な人との別れも、自分の人生の一部なんです。
手放すというよりも、そのまま受け止めて生きていった方が、ペポかぼちゃさんにとっては良い気がしますし、そんな強さがある女性であるような気もしますが、いかがでしょうか。
また、私の尊敬する住職の一人である大愚和尚さんはこんなことを言っておられます。
"お互いに苦しむ関係なら、きっぱりと独りで行け"
私で良ければ、もちろんお話を聞かせていただきます。
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