グラフィックレコーディング講座@飛騨を通じて、関係人口とグラレコの相性を考える
昨年から、飛騨市と東大と楽天が共同で活動している関係人口の研究プロジェクト「未来のコミュニティ研究室」に参加している。
この研究室はざっくり言うと、超高齢化社会の代表とも言える場所である飛騨市での実践を通じて、今後の地方自治体がどうすれば長期的に自治体たりうるか考察していくプロジェクトである。
私は2018年の11月に会社のボランティアで飛騨に行ったことがきっかけでこのプロジェクトに参加し、2019年は3回飛騨に行った。
飛騨はすごく好きで、景色もきれいだし、ごはんも美味しいし、お祭りも楽しい。しかし何より、飛騨やこのプロジェクトで出会う人たちが素敵な人たちばかりで、その人たちの言葉や活動をみて、自分自身のモチベーションも湧いてくる。本当にこのプロジェクトに参加できてよかったと思っている。
私はこのプロジェクトの中で、市の公式ファンクラブである「飛騨市ファンクラブ」を盛り上げる活動に参加しており、イベントのお手伝いをしたり、チラシのデザインを作ったりしているが、この間飛騨に行った時に、グラフィックレコーディング講座を開催した。
「講座」といっても、実は私はそんなに絵が上手ではないので「描くコツ」とかは全然教えられない。でも、「絵心がなくても、何回かやればだんだんうまくなる」というのは自ら実証済みなので、まずは第一歩を踏み出すために無理やりでも描いてもらう場を提供したいと思っている。
まずは2人1組で互いの自己紹介をA4の紙に描き合うところから始めて、後半は実践として、飛騨好きの同僚(インド人)の話を聞きながら模造紙に描いてもらった。
詳しくは「未来のコミュニティ研究室」のブログにレポートを書いた。
今回は時間も短く、「とりあえず体験してみよう」というのが趣旨だったけど、関係人口に向き合うにあたって、グラフィックレコーディングはとても可能性のあるツールなのではないかと思っている。例えば、地域活性のためのディスカッション。言葉だけでは空中分解しがちな議論を、グラフィックレコーディングを通じて可視化し、認識合わせをするのに役立つ。
フィールドワーク・リサーチのアウトプットとしても有効なのではないかと思う。これはグラフィックレコーディングの定義とは少しずれるかもしれないが。調査結果のサマリやインサイトを図解してわかりやすくすれば、コミュニケーションの効率が上がるし、伝わる人も増えるだろう。
2019年に少しずつ獲得してきたグラレコスキルをまだまだ現場に活かせている実感がないけれど、こういうプロジェクトの現場で「意味のあるグラレコ」を丁寧に描いて、場に貢献していきたいと思っている。
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