発達障害が自動車免許取得する前に必ずすべきこと#01
車が必須の地方で生まれ育って20数年。
一度も教習所に通ったことがない。
こんな人生だからお金がなかったのも理由の一つだけど
(免許代を出してくれるような親もいなかったし)
知能の低さやそれに伴う検査結果から
運転には向いていないという医師の判断もあり諦めていた。
「免許がなくても地方で生きてる人も少数だけどいるから」
医師がかけてくれたその言葉だけが救いだった。
少数派な私は周りから色々な言葉を投げられてきた
最高に傷ついたのはこのセリフ。
免許がない人は地方で生きてはいけない
皆に迷惑なんだ
地方で生きる価値なんてないんだ
そう思って
一時は人間不信に陥った
「信じられない!!どうやって生活してるの?」
はもう聞き飽きた
身分証明で「運転免許証ありますよね?」と聞かれるたびに申し訳なくなった。
悪いことでないはずなのに、
「すみません、持っていないので他のものでもいいですか」
と謝る
運転が必要ない求人でも免許なしで何十回と落とされた
免許を持っていたら自尊心を保てたであろう場面を幾度となく経験してきた
・
それでも免許を取ろうとはしなかった
・
ところが今年夫の転勤で越してきた町が
今まで住んでいた地よりも車社会。
そしてやりたいことを叶えるのに運転ができないと絶望ということが判明してしまったのだ。
涙目になりながら
【発達障害 免許取得】
とググると
警察庁の
安全運転相談窓口について
というページが目に飛び込んできた。
迷わず電話をかけた。
優しい語り口の方が出て、その柔らかい声に安心があふれ出した。
「発達障害があって免許を持ってなくて、でも教習所に通いたくて・・・」
しどろもどろな私の話も丁寧に聞いてくれ、障害の状況や不安なことなどを聞き取り
居住する自治体の警察署で安全運転相談を受けることを勧めてくれた。
相談は無料。
電話を切ってすぐ相談予約を入れた。
当日緊張しながら警察署に入って交通課を訪ね要件を伝えると
担当の方が面談室に案内してくれた。
開口一番、
この言葉を聞いた瞬間思わず目が潤んだ。
私だけじゃないこと、
相談員さんが共感してくれたことがあまりにもうれしかった。
そう言って1時間近くも相談に乗ってくれた。
結論、医師の判断が必要となり公安委員会に提出する診断書を貰って帰宅した。
私のように発達障害や知能面の不安、精神疾患があって精神科に通っている人は
医師の診断書の内容が免許取得許可の90%以上を決めるそう。
だから医師がダメと言えば諦めもつくな、と思い
お金はかかるけれど診断書を頼むことを選んだ。
少しの期待とたくさんの不安をかかえながら公安委員会からの返事を待っている