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COSMOS たましいの楽園 大天使ミカエルとの10年間の記録 1992年~2002年 14歳~24歳 No.74

photo by macoto.n

コスモスの修正体験
2000年 1月27日 22歳

なんか、本当に自分ってつくづく馬鹿だなぁって思う。

自分で理想の男性「セリカル」を作って、必死に探し続けて。

日本人じゃないって思い込んで。
英語、英語って大騒ぎして、お金と時間を費やした。

イギリスやスイス、ヨーロッパに憧れ、空想に浸った。幸せな空間という幻想。

セリカルという幻想。

英語もイギリスもスイスも国際法もインテリアもフランス語も、たとえまったく意味のないものだったとしても。

それでも私は生きる望みを捨てることはできないよ。

コスモスを書いて完成させて、ホームページに少しだけど載せた。なんでこんなことに命をかけたんだろうって思うよ。

ここまでして神聖化したかったものは何なのだろうって。

もう誰も私のそばにはいないんだ。

だけどあたたかい音楽があるし、やさしい女友達がいるし、家族はこんな私を見捨てたりしないよ。何があったって。

彼氏とか結婚相手とか、軽く考えられなかったんだ。

恋愛は重いものだと知っていたし、人生で一度あればいいと思い込んでしまったから。

こんな自分の性格や頑固な人生計画は狂ってると思うし、本当に嫌になる時があって投げ出したくなるよ。

でもこんな自分からも逃げられない。

大学生活がもうすぐ終わる。
卒業するんだ。

この大学の4年間は、
緊急事態に万全に備えるための期間だったんだと思う。


2001年  23歳

そしてまた太陽がさして
僕らは歩き始めるんだ。

こわいものなんて、もうないよ。
苦しみはもう十分に味わった。

あとは幸せな気持ちだけだよ。
涙は本当に美しいものだったから。

君の背中がたくましく見えて
とても誇らしく思うよ。

君は強く、強く、この世界で生きているんだね。
愛している、なんて言葉が必要ないほどに。

すべてが今、ひっくり返る。
ひっくり返るんだよ。

僕たちのために用意された
今、この時、この時代。
この瞬間。

僕らがあの日誓った、あの強い想いが
形になって人々の目の前に現れるんだね。

君に託した、あの願いがやっと現実になるんだね。

僕と君の、2人だけの世界のあの至福を
すべての人に与えられるんだね。

ここまでかかった、思えば長い長い道のり。
カレン、本当に長く辛い道のりだったよね。

よくここまで、僕たちはがんばれたよね。

そのエネルギーが今、満たされてる。
それを感じられる。

よかった。
僕がセリカルでよかった。
君がカレンでよかった。

あの日の、君の笑顔がまだ忘れられないから。

photo by macoto.n

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