COSMOS たましいの楽園 大天使ミカエルとの10年間の記録 1992年~2002年 14歳~24歳 ⑭
無意識からの覚醒
1996年、私は高校3年生の1月頃から、今の自分の状態や気持ちを誰かにすべて話したい、という衝動にかられていた。
私は一卵性双生児として生まれてきた。
その双子の妹に、私は今の状況やこれまでに起きた気持ちの変化などを話し始めていた。
これまでにも妹とは真面目な私もよくしてきた。COSMOSの文章を一番最初に見せたのも妹だった。
私は誰かに気持ちを理解してもらうことより、ただ聞いてもらうことを必要としていた。
私は胸に溜めていたものを吐き出すかのように、毎晩、これまでのことを妹に話していた。
そして、今の気持ちを音声としても残そうと思い、テープに声を吹き込んだ。
「今日は1月5日です。もうすぐ、12日になると18歳になってしまいます。
私には、18歳になる前に、どうしてもやらなきゃいけないことがあります。
それを言葉で説明しようとすると、自分でも混乱するのがよく分かります。
でも、今まで自分がやってきたことのすべてを、もう一度よく振り返って、人生の区切りとして考えていきたいと思ってます。
私は今までいろんなことを、それは本当は1つのことだったんだけど、ずっと求め続けてきました。
もっとなにか違うもの、今の状態では感じられないようなこと、大きくて、広くて、深いこと。
すべてを超えてしまうような想い。
そういうものを追い求めてきました。
だから、早く知りたい、分かりたい、自分のものにしたい、現実にしたい、と思い、自分なりに答えを出そうとしてきました。
その中で、やっぱり、私の幸せは自分を愛してやることなんだ。
認めてやることなんだ、と気づきました。
そうすると次の疑問は、どうしたら自分を愛していくことができるのだろう?というものでした。
そしてまた、その答えを探し始めました。
私は最終的に、コスモスの体験や魂の覚醒をどうしたらできるか、と模索し始めました。
その答えを求め続けていくうちに、私は自分自身が何を欲しているかを問いかけることになりました。
しかし、すでに答えは出ていました。
それは神の愛です。
そして神の愛が自分自身の愛につながっていることも知りました。
それなのに私はまだ、これ以上の何を欲しているのだろう?と、疑問を感じました。
私はまだ自分を真に愛せていないと感じているから、魂の覚醒などを今も求めてしまうのだろうか?と思いました。
それは違う。
私は自分を今、愛していないわけではないし、愛したいと思ってずっと自分の本当の幸せを見つけようとしてきました。
自分の本当の幸せが見つかれば、その幸せを感じ続けることによって、自分を愛することができると思いました。
今の私は、それでも何かが足りないと感じているの?とどうにも動けなくなってしまいました。
それで、妹に、そういう気持ちを話し続けました。
そして毎晩、妹に話し続けたら、もう話すことがなくなってしまったんです」
私はすべてを話してしまった。
だから私はもう話す必要がない。
私は妹にただ聞いてもらうことを求めていた。
そしてその欲求はもう満たされてしまった。
しかし私はそれまでに何かを求めて話し続けていた。
その次の瞬間、私は新たな喜びを感じた。
私は心の底から、「ああ、もう何も求める必要はないんだ」と感じた。
「これ以上、何も求めたくない!」そう思った。
そして、何も求めなくていいと感じられた時こそ、私は本当に輝けることに気づいた。
私が求め続けてきたものは神の愛。
そして自分を本当に愛するということは神の愛を得ることにつながる。
神の愛を得ることができれば、私は何を求めなくていい。
何も求めなければ、私は神の愛そのものとして生きることができ、輝き続けることができる。
輝き続けるということは、自分自身を与えていくということだった。
コスモスの体験も、魂の覚醒も、自分自身が神の愛そのものであるから、神の愛をどこかに求める必要がなく、自分がすでに輝いている存在だったと気づくための過程にすぎなかった。
私はこれから、今までに私が体験してきた魂の痛みを残らず話そうと思った。
無意識からの覚醒は、私が神の愛を求めることをやめたと同時に始まった。