22歳の休学、何するの
私は今年、大学を休学する。
2021年2月に実業団選手を引退後、4月から始まった勉強かつスクールのレッスンやオーディションで東京通いをした1年の予備校生活を経て、2022年4月に晴れて大学生となった。
会社を辞める際、「大学で学びたいことがあるので再受験したい」と家族や周囲に伝えていたため、大学に入ったことで一つの目標は達成した。
がしかし、言葉の熱量とは裏腹に、蓋を開けてみればさほど真剣に学業やその他の生活と向き合えなかった1年だった。
片道90分の通学路と校舎で過ごす8時間。
自分なりに有意義に過ごせれば良かった。
が、授業よりも撮影やカフェでのお喋り、家で過ごす時間の方をひんぱんに優先した。
“文章を考えることが好き”ということがプラスに働いたのか落単や再試は免れていたが、引退後からは大学大学と口にしてさんざん周囲に協力してもらっていたのに、自分の中心に何もないふわふわとした時間だけをただ過ごしてしまった気がした。
そんな感じで既に上半期から、この1年生の間の自分の選択や過ごし方に対して複雑な心境を抱えていた。
うやむやなままで2年生に入りたくないしな。
やるのかやらないのかハッキリさせたい。
この状況をどうしたら良いのか分からず悩んでいた春休み、自分の心の引き出しの中から「休学」という選択を見つけた。
ああ、自分にはこの選択が最善だ。
迷った時には惰性で過ごさず、そしてその絡み合って解けなくなった糸のような状態で決断を下さず、何にも追われない時間を確保してしっかり自身の心と向き合う時間こそが必要じゃないか。
30分ほど考え、事務課に連絡を取った。
休学の締め切りは1ヶ月ほど過ぎていたが、申請を了承して下さった。
休学の目的としては、じっくり自分と向き合う時間にしたいだけなので特に何をするとは決めていない。
色々良いなと思うことはあるけど、特に心を惹かれる事以外は無理にあれもこれもと着手しない。
もどかしさに急かされると、途中で転んでかえってスタートに戻らなければならないから。
だから、今はあえて走らない。急がない。
“やらなきゃ”じゃなくて“夢中”になれることが見つかるまでは。
だからこの期間は生産性のある時間を作ろうとしなくて良いから、ただただ自分と向き合ったり、友人と会ったり、事務所のお仕事をしたり、アルバイトをしたり、どこか遠出したり、勉強したり、何もしなかったり。
自分のことだし、そのうちに欠片を見つけると思う。
自分の心を充電できる1年に出来れば良いなと思うし、1年経って何も身にならなくても自分の進む方向が見えて来ればいいなと思ってます🍀