もしもし、こちらはママのスマホにゃよ?
(前回のお話+α)
保護猫のみーちゃんと暮らしているMIKKO一家。今ではどちらが家主かわからない。立派なストーカーへと成長したみーちゃんに、トリック返しならぬストーカー返しをしたところ、ケンカを売っていると思われて傷だらけ。泣き寝入りなんてするもんか、と涙をぬぐいつつ、本日もストーキング被害は続く。そんなこんなで今回のお話は、飼い主あるあるの「電話」のこと。
■MIKKOに電話をかけると、もれなく背後で猫が騒ぐ特典有
そのことに気が付いたのは、ちょうどみーちゃんが来てから半年ほどたったころだっただろうか。スマホに仕事の電話がかかってきたので、リビングを出て、側の脱衣所の中に入り扉を閉めて話していた時だった。
みー! みー! みみみー! (最後は)ぎゃー!
何事か、というくらいみーちゃんが鳴いている。あまりの声に思わず電話をしながら扉を開けるも、開けると静かに座っている。でも再び扉を閉めると鳴く。仕方がないので脱衣所の中に入れたところ、スマホに向かって何やらちょっかいを出し始めた。
また別の日、他に家族がいなかったので、リビングでそのままソファに座って電話をしていた。すると、やはり激しく鳴き始め、あげくスマホに向かってなにやら話出している。あっという間に、職場でも有名になる。そして実家からも「いるな」「いる」「今日も元気だな」とみーちゃんの存在確認をされることに。MIKKOに電話をすると、もれなく背後でみーが叫ぶ。
■猫が電話中に騒ぐわけ
一体これは何なんだ。不思議に思ってネットを調べてみると、ちゃんと理由があるらしい。
〇猫には「電話」というものが理解できない。スマホの向こう側の誰かと話している、ということが分からない。だから、ご主人が空をみながら一人で何かをしゃべっていると思って騒いでいる
〇上記のように騒いでいるご主人に、自分をアピール「一人でしゃべるならみーに構って!」
大まかにいうと、こんな感じらしい。だから、スピーカーにして話すと、「相手がいてしゃべっているんだ」と理解するとかしないとか。
■とりあえず試してみる。しかし――?
そんな情報を元に、それじゃスピーカーで話してみようかと、早速やってみた。ところが――今度は「妙な四角いものから音がしている」と思ったのだろうか。執拗にスマホを攻撃し始めた。止めようとすると、シャー!とかみつく始末。それ以来スピーカーはやめ、最初と同じく別室に扉を閉めてこもりながら話すことになった。当然、背後ではみーちゃんが騒いでいる。もう、そこは許してください。
固定電話ではそうでもないのに、スマホになった途端のこの所業――時間をかけて教えていくしかないのかもしれないが、とりあえずMIKKOに電話をくれる人は、背後の猫の鳴き声をスルーしてもらえると助かるのである。