にゃんて困難!爪切り戦争の勃発とにゃん
(前回のお話+α)
ご縁があって保護猫ちゃんと生活をすることになったMIKKO一家。現在は立派なストーカーとして成長し、お猫様として我が家の中心で「ちゅーる」と叫ぶみーちゃん(もうじき2歳、♀)。やってきた当時は慣れない生活にお互い苦労したのが懐かしいと思う、今日この頃。そんなことをあれこれ思い出しながら綴るエッセーです。今回は、飼い主さん誰もが避けて通れない「爪切り」について。
■生きていれば、爪も伸びる
昔飼っていた犬は、動物病院に連れて行ったときに切ってもらっていた。そんな記憶があったので、「もう少ししたらお薬(ノミダニ薬)取りに行くし、お願いしてみようか」そんなのんびりと構えていた。しかし人間と同じく、生きていれば爪だって日々伸びる。特に猫は、爪とぎで爪を整えているものの、定期的に見てあげないと問題も生じるわけで――ということで、病院で切ってもらうのではなく、家で切ってあげることにした。本や雑誌で見ても、皆さん爪切り購入して切っているみたいだし、そうしよ。その時は、そんな風に簡単に考えていた。しかしこれがやがて、ここから長く続く「爪切り戦争」へと繋がっているのである。
■傷だらけのロー……MIKKO
後ろから抱っこして、声をかけながら。
眠っている時に
機嫌がよさそうな時に
――いくつの文献を見たのだろうか。ネットも漁った。そしてありとあらゆる方法を試してみたものの、みーちゃんの抵抗は凄まじい。そりゃそうだ、いきなり訳の分からないもので、しかも抑えられて爪を切られる。猫にとっては恐怖以外何者でもない。
爪を切っているはずなのに、爪切りを行うたびにMIKKO達は傷だらけになる。旦那氏を投入して2人がかりで取り組んでも、2人をいとも簡単に爪で攻撃し逃げていく。猫、無敵。向かうところ敵なしである。それでも何とか爪を切るも、時間がかかる&傷だらけで我が軍の戦意は相当削がれてしまっていた。
■終戦を迎えるためのバイブル、登場
そんな中、少し前から買い始めた雑誌『ねこの気持ち』の付録ムックに、爪切りのポイントと方法なるものが書かれていた。
2人がかりで、1人が切っている間に1人がちゅーるを食べさせて気を引く
なんともシンプルな方法だった。シンプルすぎて試していなかった方法でもある。当然、え、そんなことで切れるわけないじゃない――と思ったら!
切れた――!
これまで暴れに暴れて抵抗しまくったみーちゃんが、ちゅーるに気を取られて爪を切らせている!しかも、わが軍は無傷!戦意喪失もなく、全員無事帰還。
ちゅーる、恐るべし。ちゅーる、最強。もう、ちゅーるには足を向けて眠れない。
――ということで、長きに渡り繰り広げられた「爪切り戦争」は終結を迎えたのだった。
まだ試したことがない方、こんな方法もあるので是非。