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こんまりさんも心理学を利用していたとは!

先日から読み進めている『イェール大学集中講義 思考の穴 わかっていても間違える全人類のための思考法』の中に、近藤麻理恵さんについての言及があった。

さすが世界のこんまりちゃん!ファンとしては嬉しい限り☺️


それは、Chapter05 「損したくない!」で間違えるー「失う恐怖」から脱するには?の最後、自分の保有物だというだけで、実際以上の価値を見出してしまう「保有効果」の影響を受けない方法について述べた章に出てくる。

 …彼女(近藤麻理恵)ほど損失回避を深く理解している人はいない。失うことへの恐怖を克服するためとして、彼女はまず、家にある衣類をすべて出しましょうと提案する。…
 床に出したものは、その瞬間から自分の所有物ではなくなる。保有効果の影響はなくなり、失うものもなくなった。そうすると、行うべき決断が、手にするものを選ぶ決断に変わる。

アン・ウーキョン『イェール大学集中講義 思考の穴 わかっていても間違える 全人類のための思考法』


著者も実際に、床に出した服の山から新たに買うのだと自分に言い聞かせ、クローゼットの整理をしてみたところ、判断は簡単にできた、とのことだった。

確かに、タンスやクローゼットから不必要な服を出すのは難しい。“私のもの”という意識があるからだ。しかし、一度そこから出してしまうと、その所有感はずいぶん減る気がする。(私自身は実際にやってみると、クローゼットより明るい場所に持ってきたときに、服のシミや黄ばみ、ヨレがよく見えるようになり、手放しやすくなった、という理由もあった。)

やはり物の整理をするときは、“全出し”が一番良さそうだ。引き出しや本棚からいらない物だけ一つ選び出すのは、どうしても“保有効果”が働いてしまう。


もう一つ、保有効果についての面白い実験が。
マグカップに値段をつけるという実験。
なんと、アセトアミノフェンを摂取したあとに回答した場合、保有効果が見られなかったという。

片付けは、発熱や頭痛で解熱鎮痛薬を飲んだあとが効果が高い!?

今度、解熱剤を飲んだあとに片付けしてみよう。

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