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静物の基礎練習やってみた

来ていただいてありがとうございます!スタマック・ジャックです♪
前回ちらっと言っていたんですけども、だいたい1か月ばかりは静物の基礎をやってみたいなということで。
キャラだけじゃなく身につけるものだったり背景に添えられた小物であったりにこだわりたいという方、またはこだわっているという方、たくさんいらっしゃると思うのですが、自分もそんな練習をしてみようというものですね。
まだ「やってみた!」というよりも「やっているところです!」という状態ながらも経過を共有できたらな、と思って投稿してみます。

静物とは。

一応、静物の定義的なことにも触れておきましょうか。

せい‐ぶつ【静物】 ① 静止していて動かない物体。 多く、静物画の題材としての、器物・花・果物などをさす。 ② 「せいぶつが(静物画)」の略。

コトバンク

基本的にキャラとか生き物でない物体を広く言う言葉なのでしょうね。というか、単体でも「静物画」という意味合いがあったのか。

教材にさせていただいている動画

毎回、練習をお伝えする時にできるだけ出典をバラバラとリンクしたりしているのですが、今回はほぼひとつのYouTubeチャンネル様の動画にお世話になってます!

コチラですね。
たかさんという、イラストレーター兼講師をされている方のチャンネルです。
動画の本数はかなり多く、今回の静物にかぎらずイラスト全般をカバーする内容となっています。
そして、なにより講師をやられている方なので内容がとてもわかりやすいのも魅力です。
正直このチャンネルのリンクを貼った時点で終わってしまう感はありますけども……!!
この記事としてはあくまでこれを元に自分がやってみて「こんなふうに思いましたよ!」みたいな感想も含めてできるかぎり噛みくだいて書いていきたいと思います。

円柱で考える光と影の基本

このチャンネルの動画の中で強調されているのが「面の把握」という要素でした。
それを知る上で円柱がたびたび登場します。

円柱

こんなですね。まあ、円柱、ですよね。
この円柱をとりまく環境には光源というものが存在します。目に見えているものすべては、まず光があってはじめて物体の形や色などを感じることができる、的なヤツです。
この画像の場合、光は左上の手前側から当たっていることになります。
円柱を見ている人は光源を背にしている状況ですね。
そうなるとまず丸い形をした上の面が明るくなって、次に筒状の側面部分の光が当たっている面が明るくなります。曲面なのでグラデーションのようにだんだん明るくなるタイプのハイライトです。
そして、わかりづらいですが、側面の右端は「まわりこみ」という円柱の背後からまわりこんだ光でうっすらと明るくなっています。
ここでわかることは上面と側面という向きの違うふたつの面で光の当たり方が変わるんだな、ということだと思います。
これを基本として……。

円柱の質感

さっき見ていたのは単なる(フラットな)円柱でしたが、そこに「材質」の要素が加わります。
ここでわかるのが、ぼかしの大きなブラシなどでコントラストを弱めに塗った場合は「やわらかい」と感じるのに対して
シャープなペンなどでコントラストを強めに塗った場合は「硬い」という質感が伝わるやすくなるという点です。
上の画像でいうと、布のやわらかい素材、金属の硬い素材、プラスチックはその中間ということになります。
地味なようですけども、やってみると「マジで硬くなった!!」みたいな感動がありましたね笑。

自分が動画を観ながら練習していた中からはこのあたりが基本ということになっているようです。

  • 光の当たりかたを面ごとに分けて考える。

  • 光には直射のほかに回り込みなどの弱い光もある。

  • やわらかい素材はぼかしの強いブラシでコントラストを弱く、硬い素材はシャープなペンでコントラストを強く塗る。

具体性をもって塗る

次にやったのはコレですね!
全部円柱なんで「ふぁさふぁさ」なんか特に「なんで毛がはえてんの!?」みたいな若干のキモさはありますが笑。
円柱にさらに具体的な情報を与えていくという練習でした。
「がたがた」や「ガサガサ」あたりは木の幹の塗りとかで使えそうな感じがしますね。
そう考えると木によっては幹に毛がはえているものもあるのでそういう出番はあるのかもしれん……。
大事なことは形状をただなんとなく塗るのではなくて、もっと細かい部分も意識して具体的なものを描こうということだと思います。

基本をもとにいろいろ描いてみる

いろいろ

円柱から学んだ基本部分から形状を変えて、ペンやグラスなどもっと身近なものを描いてみました。
円柱部分の動画を観てからこちらの描きかたを観ていくと自然と「こうだからこうなのね」的なことを確認しながら描けるので面白いです。
ごはんは米粒を小さく描きすぎたんで大量の山になっちゃいましたね〜。いったいいつ終わるのかと……!
このごはんのように米粒が個々に陰影を持っていて、さらに全体としての陰影もグラデ状にかかるという現象もあるようです。たしかに最後にグラデで塗った時に「ごはんだ!」ってなった気がします。
先ほどの円柱の基本からわかりやすいものは、ソファはやわらかくぼかしで、ペンやチャックなどは硬くシャープに塗られていることですかね。

静物のスケッチ

アップルパイとシルクハット

さらにここまでのことを踏まえて、画像を見ながらスケッチしてみたのがこれです。
特にシルクハットとか質感をつけてくと、形の違和感を感じやすくなるようで「あああああぁぁ!」ってなりましたけども。
特にアップルパイのリンゴ部分の照りとかについて事前に「くわしく!」と言っていただけていたので、お話ししていきますね。
アップルパイはサクサクした部分とトロっとした部分の塗り分けがテーマなんじゃないかなと思いました。
基本は円柱の時と同じで、サクサクは「硬い部分」としてGペンなどの硬いペンで光源を気にしながら点画のようにカッカッカッと塗りました。衣の隆起は相当こまかくて複雑だと思うので、陰影はある程度ランダムなほうがそれっぽくなりそうですよね。
つづいて中のリンゴ部分です。
正直、画像から見たままを描いていった部分はかなりあるんですけども笑。
まずはこの部分がどれだけ硬いかですよね。
それはもうトロっと思いっきりやわらかくいきたいところです。
塗りにはぼかしの強いブラシを使ったのですけども、それだけだと角切りになっているリンゴのような固形物が表現しづらいので固形物とソース部分を、そこまでぼけすぎない程度のブラシを使って塗りわけをしてから、ぼかしツールでゴシゴシぼかしをつけていきました。
照りに関しては、こう……言いかた……なんだろう。
ゼリー状に近いって言っていいんでしょうかね。とろみのある表面は全体的にぼけのある質感の中に、かなり強い白ハイライトがいきなりポンと置かれるとそれっぽくなる感じがしました。
自分的にはGペンとかでハイライトを置くと無機質で硬すぎる気がしたので、それよりは若干ぼけ感のある程度のペンで置いてみて
そこからレイヤーモードを発光系のものにすると、その微妙なぼけ感が輝きに変わって「なんかマック行きたくなってきたぞ……!」ってなると思います。

さいごに

というわけで、今回は静物を練習したことをお伝えするという内容でした。
これを約1か月やるつもりなので、まだ半月くらいなんですよね。
またなにか収穫があったら静物関係でまた記事を書いてみたいと思います。
どちらにしても今回のような練習はあくまで「基礎を知っておこう」というものなので、ここからまた自分の絵柄に合った単純化だとかが必要になってくると思います。
でも、こういう普段やらないようなものを描くのも楽しいものですね!
Xのほうでアップルパイをアップしたら「飯テロ」って言ってもらって。「飯テロってこんなに嬉しい言葉だったんだな……!」なんて思ったりしました。
まだまだ練習をつづけていこうと思います。
では、よろしければまた♪

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