「必要とされる」という満足感を手放す。#300
「あなたに、これを任せたかった。」
なんて言われれば、自分は誰かに必要とされているんだ、誰かの役に立つんだと、少しだけ、嬉しくなる。
そんな嬉しさが動機になって、体が動く。自分の意志など忘れて、いまある目の前のタスクに、のめり込む。
たぶんきっと、ぼくはそうやって仕事をしてきた。はたらく時間が長くなるほど、より多く誰かの役に立つような気がしたし、自分の存在そのものが認められる気がした。
「なぜ、仕事をがんばるのか?」
なんて聞かれたら、
「だって、こんなに簡単に、誰かに感謝してもらえる方法なんて、他にないから。」
って、すぐに当たり前のようにそんな言葉を吐き出せる。
でも、もう十分。必要とされることに満足することは嬉しかったけれど、これからは、自分のやりたいことがやりたい。どうせやるのなら、自分の意志を仕事に混ぜ混んでみたい。
読んでくれたかた、ありがとうございます。必要とされるという快楽は麻薬のようで、一歩間違うと、自分の時間も失ってしまったりする。