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神社仏閣駐車警備における近辺駐停車禁止協力お願いに同意なさらない方は仏様の化身(※厄をわざわざ持って帰る人)
神社やお寺のイベントで駐車場がなくて生活道路や近辺のお店に駐停車をなさる方がいらっしゃいます。
多くは地元の人だけを想定した小さなお祭りのため、車ではなく電車や臨時バスを使っていただくようになっています。
でも停めるかた、停車する方は後を絶たないため我々警備員が配置されます。
「生活道路なので移動お願いします」
「法要(神事)により駐車場は利用できません」
警備計画も年毎に変わります。
「今年は公園を駐車場には利用できないようです」
「臨時駐輪場を設けております」
困った方もいらっしゃいます。
天◯祭のラーメン一杯無料のために1車線しかない高速との分かれ道の側道に2時間置いて、警察がこようが自己責任だから言われるゆわれはないと頑なに主張する方は実在します。
『了解致しました。だんじり祭りの方にいいます。皆様酔っ払っていますので色々よく物忘れをしてしまうようでして、ついつい警察と関係なく自転車を置いて車両規制しちゃうようなヤンチャをこの近辺で貴方も見たかもしれませんね。私も忙しいので目を離している間に車が不思議なことにひっくりかえっていても壊れていても気づかないと思われます』(※本当にありえます。不思議な現象ですね)
障害者の方は掲示をすれば路駐できますが警備計画上指示がなき場合、申し訳ないのですが移動をお願いすることがありえます。
「非常に申し訳ないのですが生活道路であり、車での来場を想定しておらずシャトルバスを使用していただくように運営から指示されています。主催のご友人ならば尚更ここからまず移動してから主催の方にご連絡ください」
ちなみにこの日だけ掲示を持った方が統計的にありえないほど来場されます。
神仏はあまねく人々を救うのですね。この日だけは皆様スタスタ歩いて大声を出すことができるようです。健康第一です。素晴らしいですね。
わたくしは医者ではございませんので(※警備員には医師免許を持つ方もいます)歩行困難や精神や心臓以外の目に見えない要因かもしれません。
日本語が堪能な方もいらっしゃいます。
「おまえ日本語もわからんのか警備員」
どこの田舎かお国かはわたくし蒙昧にして存じかねますがあなた様は実に日本語がお上手ですねと感じます。
(※当方日本語検定と秘書検定持ち)
このように路駐対策警備員は担当区域を走り回っていますが、担当区域でない場合はお声かけできません。
花火大会での話ですが、堤防が担当区域ではなく、堤防に登っていくタダ見勢が大量に入っていくため警備員の指示ではないと立証すべく『堤防は漁協さんの私有地です。ご遠慮願いますね』とだけお声かけし、急遽運営に連絡。運営の連絡で起こされてご立腹の漁協さんの指示が入って初めて規制できることもあります。
(ちなみに皆様がお帰りになる時は死者が出ておかしくない状況でしたので誘導する権限はないものの一市民として危険回避をお手伝いしました)
警備員は休憩が必要です。
隊長判断で休憩します。
「この区域はヒマだから無くても問題ないからここで休憩回そう」(※本来あり得ません)
と、おっしゃる隊長さんもいるかもしれませんね。
ちなみに2車線があっという間に埋まって大惨事になりました。
その時の担当警備員はこのようにおっしゃっています。
「ヒマに見えるように頑張ります」
また、タバコを吸う方は三十分歩かなければならない喫煙所に急ぐ必要があったり、タバコを吸うことで興奮物資が出るためそのまま勤務に戻ろうとします。数分で眠ったりはできないのです。当然本人は自覚していませんが疲労は残っています。シフトが狂います。
長々となりました。
このように神社仏閣の路駐対策警備員は周辺住民の皆様のご理解を得るため奔走します。
数100年続いている法要や神事ゆえ、最近越してきた方からは『護摩焚きで洗濯物がダメになった』と抗議を受けることもありますので、主催は周知徹底につとめております。
さて。本題です。
神社仏閣のイベントは仏様神様に厄祓いしてもらったり加護をいただくものです。
仏様神様は大変寛大なので駐停車したくらいでバチを当てたりはしません。
しかしながらこのような神事法要は多くは過去に大厄災が起きて始まっています。
普段より多くの方が厄災を捨てるべく訪れ、正しい方法でお祈りしていくのです。
わたくしは地元に迷惑をかける方法でお祭りにいらっしゃる方は『わざわざもっとも厄が集まるときに休日を作り遠方から家族皆様そろって地元の皆様の厄災を持って帰ってくださる大変奇特な方』と思っています。
俺の代わりに足の小指の先を強打する回数を持って帰ってくれてありがとう。あなたたちは神仏の化身です。
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