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3日目、中牧正太さんと都道府県

中間テストも終わったので、短歌を再開しようと思った。相変わらず調子は悪いけど、あがいてみようと思う。

ついでにnoteも再開しようと思ったという次第。

からすまは中牧さんが好きだ。なので、うたの日の中牧正太巡りをこつこつやっている。好きだと思ったやつをノートに書き写しながら見ていくと、それなりに時間がかかるのだ。全部で1800首以上あるし。

で、今回は私の好きな中牧正太×都道府県の歌を見ていきたいと思う。最後まで見終わったわけではないので(※ノートの記録によれば現時点で2017年3月14日の歌までは巡った)全てを網羅しているわけではないけど。うたの日に複数検索機能があったらな……!「中牧正太 県」とかで調べられるのに。もし今後の巡りで発掘したら書き加えたりしようかな?

さて、なんといってもまずはこれでしょう。

その人は北海道をうまく描くわたしもそこでそうなるつもり/中牧正太(2014/6/12『地図』

首席だけは先に巡ったので把握している。そう、これが首席なのである。

この言葉選びで成り立たせるのが中牧さんのすごいところだ。中牧さんの歌はたくさんの人に評価されるより一部の人に深く深く突き刺さるものが多いような気がするのだがこれは違う、広く理解されている。何がどうなるのか言ってないのに。

短歌という短き文学のなかであえて指示語を使ってる(上手な)歌が好きだ。あ、あと「つまり」とか「べき」とか強引に決めつけられてよく分からないけど納得しちゃう歌が好きだ。つまりドストライク。

とろりとろり集まつてきたかなしみが垂れてゐるのだ鹿児島県は/中牧正太(2019/7/6『液』)

鹿児島県もこういう修飾をされるとは思ってなかったでしょう。しかも悲しみって断言されちゃってますよ。

旧かなだからこそ成功している一首。お題「液」でこれにチャレンジしようと思うの、すごいな。北海道の歌はお題が地図だったからそこから連想したのかもしれないけど、これは違う。都道府県の引き出しを持ってるのかな、中牧さん。

よーろぴあんよーろぴあんと岐阜県を歩きたいほど好きなのである(2019/2/18『欧州』)

なぜ欧州と岐阜県が結びつくのか私は分からなかったが、須磨蛍さんの評によると、『岐阜県にはヨーロッパゆかりの地名がありますよね。飛騨山脈は北アルプスだし、木曽川ではライン下りが行われてますしね。』とのこと。なるほど。

普通の人は地名を「場所の指定」の役割として使うだろうけど、中牧さんは違う。地名がメインの歌を作ってしまう。わたしもそこでそうなりたい!

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